今後もよろしくお願いいたします。
みんなのヴァイオリン学校 小竹向原
ブログ
入院から1週間は皆勤賞で病院通いでした。
立ち合い出産をしましたが、とても神秘的な経験でした。
女の子でした。
親バカになるかもしれません。
育児が加わり忙しくなりますが、
今後も仕事に励んでまいりますので、今後もよろしくお願いいたします。
ヴァイオリン教室
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両親からのメールで知った。体調が悪いのは聞いていたが、期待より早く旅立ってしまった。
その日のレッスンが終わると、実家へ向かった。
あの猫は、自分が20歳くらいのとき、一番やさぐれていた時期に(家に帰ることが減っていたので意味の通り、やさぐれていた)、
夜遅くに家に帰ってみると、自分のベットの上に行儀よく座ってした。たいそう大きくゴロゴロと喉を鳴らしていた。まるでニコニコとと笑っている印象だった。一目ぼれ的な感覚があった。
当初は例えると、ヘップバーンや伊東美咲のような細さであったのが、だんだんとずんぐりしてきてしわがれ声になっていったが、記憶というのは絶対に変わらない。あのころ撮った写真はどこにいったのだろうか?
自分が、実家を出るときにいつか外に出してあげようと(勝手に)約束をしたのだが、それは果たせなかった。
ただ、この家にいることができたのは彼女にとって幸いだったと思う。
彼女は、出会った同じ場所、自分の部屋で丁寧に段ボールに入れられていた。
その姿を見た時、必然として、数秒の間自分の喉はやや甲高いうなり声を発していて、その後理性がそれを抑えていた。
悲しいという感情の表現でなく、記憶と身体の直接的な接続であった。
こうあるはずの過去という現実が、今の現実にクシャっと形を変えられた瞬間に、心の変化を通り越して身体が反応した感覚だ。
もしくは心臓を直接握られる感覚とはこんなだろうか、もちろん経験したことはないけれど。
横たわる身体を触ってみると、1年前に亡くなった猫よりも冷たくはなく、硬直も緩やかだった。
そのやや乱れた毛皮をなでながら、何年か前に収めていた画像や動画を見ていた。
記録しておいて良かった。
明日には、彼女の身体は庭のどこかで土の下にいるだろう。
幸いしばらくすれば、自分も近くにいることができる。
いつまで記憶の表面に残っているだろうか。
だから、記憶に埋もれていくその時までは、毎晩心の声をかけよう。
おやすみ、くりさん。
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仕事場の引っ越しに伴い、しばらく新しい家具や備品がレッスン場でも住居でも必要となる。
いろいろと選択がある中で、組み立て家具は安くうまく作ればかなり重宝するのだが、意外と時間と体力がいる。
先日、台所の大きめのレンジ台を購入したのだが、通常のドライバーでの組み立てに2時間ほどかかり、とうとう手に何か所か豆をつくってしまった。
どうしたものかと考えていたところ、その次の日に散歩をして東急ハンズで物色をしていたら、こんなかっこいいものがあった!
ドイツ製のボッシュ社の電動ドライバー。どうしていままで思いつかなかったのだろう。
さっそく衝動買い。
手に持ってみると、程よく重さがあり握った感触がとても安定している。
レーザー銃のような見た目でかっこいい。
先端に付ける付属の、ドライバーは多くの用途に適応している。
さらに別売りのオプションにより、電動カッターやドリル、ペッパーミルとしても使うことができる。
さっそく使ってみた。
収納スペースのためにテレビ台を購入したので試してみる。(うちにテレビはないんだけれど。)
業務用のような重量はないので、ある程度自重をかけて押し込むことになる。
充電式で、バッテリーがなくなってくると、負荷オーバーのランプが点灯する。
上の赤いスイッチにより、ねじ込むだけでなく、逆回転させてねじを抜くこともできる。
先端には、ポイントライトが付いていて、回転させると同時に作業部分を照らしてくれる。
結果的にゆっくり作業をしたので、時間的にはそんなに変わらなかったが、慣れて集中すれば大幅に短縮できそうだ。
なにより作業が楽しい。
収納ケースも洗練されていて、見た目も良い。
これが5000円ほどで買える。
なんだか通販のCMみたいになってしまった。
ヴァイオリン教室
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ここでのレッスンを始めました。
元からの本棚やテーブルはそのまま使っていますが、新たにソファー類、空気清浄機を購入しました。
優柔不断なので、それぞれの備品を選ぶのに相当悶々と悩みました。
小さいゴミ箱を選ぶのに、半日かかった気がする。。
まだ必要なものがあるので、生徒さんの意見も聞きながら、揃えていこうと思います。
しばらくは訪れるごとに新しいものが増えているかもしれません。
お楽しみに。
カーテンはレースのみの予定ですが、相変わらず決まらず、1週間ほど悩んだうえでうやく決定しました。
植物のモチーフが好きなので、選択しのうち景色が見えるように透明度の高いものを選びました。
このような候補がありました。
植物といえば、観葉植物は置きたかったので、ビルの向かいにある園芸店に行き、探してきました。
とりあえず、バランスよさそうな葉の組み合わせで2鉢用意しましたが、
どれも魅力的で目移りしていたので、次第に増えてしまいそうです。
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2月17日、定例の生徒による室内楽発表会を行いました。
この発表会ではアンサンブルをするうえでヴァイオリンを弾くことの立場を知ってもらい、実際の演奏に慣れてもらうことです。
今回の目標というか、生徒さんに意識してもらったことは、
難しい曲や技術で苦労するのではなく、基本的な技術でできることを大事にすること。
アンサンブルによって作られる音の関係を良く聴いて、もっと純度の高いハーモニーをコントロールできることに気づくこと。
従って今回のプログラムは、前半に基本的な和声進行を含み、ゆっくりで長すぎない曲を提案して、そのなかから選んで貰いました。(それでも十分難しいですが。。。)
その発展として、後半はオーソドックスな弦楽四重奏の曲を丁寧に弾いてもらうよう試みました。
最後に、参加者有志でシベリウスのアンダンテフェステーヴォを合奏で弾いてみました。
なので、今回は参加者は多くて合計3曲を弾いてもらったことになります。
演奏の支えとして、知人である中部フィルの原さんにサポートしていただき、自分は主にヴィオラを担当させていただきました。
今回のプログラムは以下の通り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1. 「G線上のアリア」 管弦楽組曲3番 BWV1068より / ヨハン・セバスチャン・バッハ (1685-1750)
„Air” aus Orchestersuite N.3 / Johann Sebastian Bach
2. 「サラバンド」 ハープシコード組曲集 2巻 より / ゲオルグ・フリードリッヒ・ ヘンデル (1685-1759)
„Sarabande“ aus Harpsicord Suits N.2 HWV437 / Georg Friedrich Händel
3. 「ピエ イエズ」 レクイエム Op.48 より / ガブリエル・フォーレ (1845-1924)
„Pie Jesu“ aus Requiem / Gabriel Fauré
4. 「私を泣かせてください」 歌劇「リナルド」より / ゲオルグ・フリ−ドリッヒ・ヘンデル(1685-1759)
„Lascia ch'io pianga“ aus Opera „Rinaldo” / Georg Friedrich Händel
5. アダージェット 「アルルの女」第1組曲 より/ ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)
Adagietto aus „ L'Arlésienne” suite N.1 / Georges Bizet
6. イタリアーナ 「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲より / オットリーノ・レスピーギ (1879-1936)
Italiana aus „Antiche danze ed arie per liuto” n.3 / Ottorino Respighi
7. 間奏曲 歌劇「カヴァレリア ルスティカーナ」より / ピエトロ・マスカーニ(1863-1945)
Intermezzo aus Opera „Cavalleria Rusticana“/ Pietro Mascagni
8. 亡き王女のためのパヴァーヌ / モーリス・ラヴェル (1875-1937)
Pavane pour une infante défunte / Maurice Ravel
〜〜〜〜
9.メヌエット 「 アンナ・マグダレーナ・バッハのための練習帳」より / J.S.バッハ?
Menuett aus „Notenbüchlein für Anna Magdalena Bach” BWV anh.116 / Johann Sebastian Bach?
2重奏 「婚礼歌」、「夏のカノン」 / 作者不詳
Duo „Wedding song“(17c) n. „Summercanon“(13c) / Anonymous
10. ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120 より 1,3楽章 / ガブリエル・フォーレ
Trio pour piano, violon et violoncelle 1, 3 mov. / Gabriel Fauré
〜〜〜〜
11. 弦楽四重奏曲 ハ長調 kv.157 より 1楽章 / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
Streichquartett C-dur Kv.157 1.Satz / Wolfgang Amadeus Mozart
12. ディヴェルティメント ニ長調 Kv.136 より 1楽章 / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Divertiment D-dur Kv.136 1.Satz / Wolfgang Amadeus Mozart
13. 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.76-3 「皇帝」 より2楽章 / ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)
Streichquartett C-dur „Kaiserquartett“ 2te.Satz/ Josef Haydn
14. 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.64-5 「ひばり」 より 1楽章/ ヨーゼフ・ハイドン
Streichquartett D-dur „Lerchenquartett“ 1.Satz / Josef Haydn
15.アンダンテ フェスティーヴォ / ジャン・シベリウス (1865-1957)
Andante Festivo JS34/ Jean Sibelius
〜〜〜〜
16. 弦楽四重奏曲 2番 ニ長調 より 3楽章 / アレクサンドル・ボロディン (1833-1887)
Streichquartett N.2 D-dur 3.Satz / Александр Бородин,
17. 弦楽四重奏曲 変ロ長調 Kv.458 「狩り」 より1楽章/ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Streichquartett B-dur „Jagdquartett” 1.Satz / Wolfgang Amadeus Mozart
18. 弦楽四重奏曲 ニ短調 D810 「死と乙女」 より 1楽章 / フランツ・シューベルト(1797-1828)
Streichquartett d-moll „Der Tod und das Mädchen“ 1.Satz / Franz Schubert
19. ピアノ三重奏曲 ハ短調 Op.66 より 1楽章 / フェリックス・メンデルスゾーンバルトルディ (1807-1847)
Trio für Klavier, Violine und Violoncello Op.66 c-moll 1.Satz / Felix Mendelssohn Bartholdy
20. アンダンテ フェスティーヴォ JS34 / ジャン・シベリウス
Andante Festivo / Jean Sibelius
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将来のことを踏まえ、教室の場所を移転させることにしました。
生活と仕事を切り離すこと、より質の高いレッスンと、生徒のために良い環境を考えた結果です。
現在の場所から少し離れましたが、なかなかきれいで広い物件を見つけたので、さっそく引っ越しや新たな備品の準備です。
10階建てのマンションで9階の部屋、10畳以上の広さがあるので、室内楽などの練習をするにも十分なスペースです。
外の景色は、スカイツリー、東京タワー、池袋と新宿の高層ビル群がはっきり見渡せて、
それだけでもここにくる価値があると思います。
およそ6年間お世話になった部屋は、最後のレッスンを終えて運び出す準備をしました。
しばらくは新たな生活の場としてにぎやかになります。
仕事場だけの引っ越しなのでそれほど多くはありませんが、それでもピアノ1台、楽器が10挺以上、本棚が3つ、冷蔵庫1、譜面や書籍など段ボール8個になります。
まずは先にピアノを専門業者さんに運んでもらいました。
前の仕事場の階段を降ろすのは身体に悪いほど大変な作業だったと思います。
お礼は多めにさせていただきました。
何とか、3月1日のうちに最低限の環境を作って、2日からレッスンを再開します。
続く
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ある暖かい夜に散歩していたところ、見慣れないものと目が合ってしまった。
誰かが願掛けをしてそれが成就したのだろう。
処分の仕方としては問題ないようだが、そのままにしておくのは忍びないので、
散歩を中止してとりあえず家まで抱えて運んできた。
高さは約50?ある。かなり大きい。
仮に鈴木さんとする。
ちなみに、4年前にゴミ捨て場から家に来た熊は、今や教室のシンボルとなっている。
とは言え、さすがに鈴木さんまで家に置いておくことはできない。
達磨の供養をしてくれる場所はないか?
現時点で条件が良かった、西新井大師へ行くことにした。
池袋からバスで45分。
仲間がたくさんいる。
草団子は残念ながら買いそびれた。
現実のお別れは突然やってくる。
無言で受け付けのおばさんに渡すだけ。
劇的なドラマがあるわけではなく、荘厳なレクイエムは流れず。
頭の中で補完するのみ。
おやすみ、鈴木さん。
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J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 1番 BWV1001 g-moll
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ウィーン散歩の続きです。
早朝の聖堂は慎ましくミサが行われていて、日中の喧騒と対照的。
南塔へ登るのであれば、9時のオープン時間に合わせてすぐ登ってしまうほうが良い。
登る階段が狭く、すれ違いのため渋滞になるので、人が多くなると時間がかかります。
開くのを待つ。
人が増えてきたので、そろそろ引き返す。
この日はスペイン乗馬学校の演目を見るので、それまで少し寄り道をする。
ベートーヴェンの住居跡のひとつ。
数少ない、城壁跡の高台に残されている建物。
以前あった、5つペダルのピアノがなくなっていたので聞いてみると、ハイリゲンシュタットの家に移したとのこと。
後で考えてみると、展示品が少なくなっていたので、もしかしたら将来的にここは閉じて、ベートーヴェン関係はハイリゲンシュタットに集中させるのかもしれない。
乗馬学校のホール。チケットボックスと異なる場所にあり、注意。
こちらは撮影禁止。
スペイン乗馬学校は、ルネッサンス時代からの乗馬技術をおよそ450年伝え続けていて、
ユネスコ無形文化遺産に登録されているそうです。もっとも、それを意識して見たわけでなく、単にシューベルトやモーツァルトの音楽の拍感の一つであるウィーンの馬のステップを一度確かめておきたかったので。
参考までに。https://www.srs.at/en/about-us/the-spanish-riding-school/
午後は、いつものようにハイリゲンシュタットからカーレンベルクまで登り、ゆっくり歩いてベートーヴェンの家まで行きます。
天気もよいので、その先のレオポルドベルクまで足を伸ばす。
以前ボロボロで入れなかった教会の敷地がきれいに工事されていた。
やや霞かかっているが、聖堂とベルヴェデーレも見えた。
ブドウ畑を通って墓地の側を歩くと、ベートーヴェンの小道に出る。
ベートヴェンの家
以前と比べて展示品の数が増えて、説明も体系的になっていた。
ドイツから来たと思われる方々。
オーディオから「田園」が流れた瞬間、ものすごい反応をしていた。
ウィーンのベートーヴェン。
対して、彼らにとっては自分たちの国が生んだベートーヴェンという気持ちが想像以上に強いのだと思う。
続く
バイオリン教室
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今回のウィーン滞在は短いので、どうせならとシュテファン聖堂の目の前にしてみました。
窓を開けるとリーゼン門を眺めることができます。
早速出かけます。
午前中のザルツブルクからの移動疲れもあり、周りを少し歩いた後アルベルティーナ宮殿の美術館に行きます。
15:00からのペータース教会のオルガンは必ず一度は聴きます。
プログラムには大きい変化はなく何度か聞いた曲が多いですが、ここの音を聴くと安心します。
アルベルティーナのコレクションは美術史美術館に比べると渋いものが多いですが、時代的にも幅広く網羅して、
違う見ごたえがあります。
地階は現代美術の展示。
ウィーンの歴史の一方の面の象徴。
石畳を磨くユダヤ人。
夜はなかなか人が絶えませんでしたが、3時くらいになってようやく人のいない時間ができました。
写真中央の模様に見える線は、ローマ時代にあったシュテファン聖堂の前にあった礼拝堂を表しているようです。
この下はU1とU3の地下鉄駅になっており、その一角で発掘された遺跡をガラス越しに見ることができたはず。
ヴァイオリン教室
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iイケメンの牛がいた。
ダッハシュタインの上部。雪渓があるが、やはり依然と比べてかなり縮小しているらしい。
雪解けの水がこのゴーザウ湖を形成している。
あそこまで行ってみたいなあ。
牛が木陰に隠れている。
スキーシーズン以外では放牧地に使われているようだ。
とても気持ちがよさそう。
ここまで来たのは、景色を見ながら一杯の牛乳を飲むためだ。
考えてみたら、それだけ。
そろそろ帰らなければ。
どこまでも歩いていきたくなる道が続く。
牛かわいい。
バートイシュルからバス。座れないと2時間立ちっぱなしになるので、早めに来た方がいい。
バスの前方の入り口の位置に注意。日本と逆方向なので。
ヴォルフガング湖を見下ろすシャーフベルクの山荘。
鉄道で行ける。あそこにも泊まれるかどうか真剣に悩んだ。
ザルツブルクに戻ってきた。
ミラベル宮殿の演奏会。
以前聴いたものは?な内容だったが、刷新されていてとても良いモーツァルトの五重奏を聴くことができた。
オーストリアを訪れたらこれを食べないと始まらない。(と勝手に思っている)
そしてこれもおいしかったが、ウィーンの歌劇場横のHAPPY Noodleこれをはるかに凌駕する。
午前中にウンタースベルクに登るのだが、予報通りあいにくの天気。
ホテルからの眺め。旧市街が一望できるはずが、駅の施設増築のため遮られているのが惜しい。
晴れていれば、ここの景色はザルツブルク地方を一望できる。
さらに山歩きとしてもすぐれている。
2016年9月を参照
これからウィーンに向かいます。
続く
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ザルツブルク散歩の続き
聖堂、レジデンス、ザルツブルク博物館を見たが、これは割愛。
2014年の9月を参照。
http://blog.jt-violin.com/?eid=143
旧市街の橋正面の建物はBiberが住んでいた家らしく、碑文がかけられていた。
ということで、次回の演奏会ではビーバーを弾こう。
今度はメンヒスベルクに登って散策。城壁のある景色が素晴らしい。
次の日、早朝からバスに乗る。
ザルカンマーグート地方にはいくつもの湖がありどこも魅力的だが、、気分的に閑静さを求めてハルシュタットに向かう。
バートイシュルで電車に乗り換える。
この日は、車両の不具合のため途中で降ろされて、1本後の電車に乗ることになった。
せっかく早く起きたのに。
。対岸の駅からハルシュタットの町へは船で渡る。
こんな景色の場所で眠ることができれば幸せだろうな。
さりげなく蹴られて喜んでいる。
今度訪れる時は、一泊してここからダッハシュタインに登ることができれば、本望だ。
ヴァイオリン教室
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8月の後半、久しぶりにザルツブルクとウィーンを訪れた。
本当は別の場所でも良かったし、そうするべき理由もあったのだろうが
単純だが直観で、訪れたかったから、ここに行く。
以前、嬉々として受け入れていた景色が、知ることが増えることでふと自分の求めていることとずれていることに気が付いた。
かといっていそれを否定も肯定もできず、人にそれを伝えるべきなのか悩んだまま、ずっと心にしまったままでいた中で、気が付くと自然と回帰する選択を取っていた。
具体的に言えば、2016年の旅を振り返ってみたときに、例えばバッハやモーツァルトが歩いていた1700年代の都市の姿の中に立ってみたい気持ちと、現実との差を埋める心の作業に疲れてしまったのだった。
現在からみた過去の遺物は、立ち位置を300年前にしたいと思った時に、今目にしている景色を廃墟にしてしまう。
考古学者になったつもりで当時の音楽の姿を追っていこうと希望をもつ限り、
今を生きる現実の自分との時空の引っ張り合いに苦しむことになる。
考えてみると、次第に旅の軸が山や川を歩き自然へ移っていったことも、無意識にその疲弊を避けたのかもしれない。
自然は変わらないと、どこかで考えているから。
時間を空けてみて、過去の葛藤を冷静に受け入れることができるかも、と思ったタイミングでの今回の旅であったのかなと思う。
そんなことを考えながら、振り返ります。
ザルツブルクへは鉄道で。
ウィーン中央駅から乗りましたが、シュベッヒャート国際空港から直通列車もあります。
オーストリアの鉄道網は年々整理されつつある様に感じました。
車両や駅の設備もしていますし、電車の中でのWi-Fiも安定している印象。
乗車券は指定席のオプションを含め、事前に購入できます。
https://www.oebb.at/
早割りや列車の時間によって割引料金があり、それを悩むのも楽しい。
ザンクト・ペルテンやリンツを経て、およそ2:30でザルツブルクに到着します。
おなじみのザルツブルク中央駅。
今回の泊りは駅前に。
荷物を置いて旧市街方面に向かいます。移動はバスなので割愛。
橋を渡る前に、一番景色の良いカプチーナ修道院に登ります。
17世紀後半の鳥観図。旧市街は現在の姿と近いが、修道院側はミラベル宮殿の外側に土塁と水堀が築かれている。
それぞれを町を囲む高台はそれだけで守りに適して地形でありながら、さらに城壁を巡らせている。
少し休憩気が引けたが、まずホーエンブルクに登ってしまった。
工事中の場所が多く、少し趣が削がれる。
以前やっていた城を一巡するガイドツアーがなくなり、半分ほどの行程のオーディオガイドのみ。
それでも城内の展示は随分整理されている。
北側を望む景色から中央駅が見える。
ここでの演奏会は少し興味があったが、評判が芳しくなかったので遠慮した。
一旦山を下りて、旧市街を歩いた。
暗くなってから、再びカプチーナ山で夕暮れの時間を過ごした。
日の入りが20:00ごろなのでなかなか暗くならない。
暗くなってから、ホーエンブルクに再び登り夜景を確かめたてから、その日を終えた。
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9月の最終日曜日に、定例の発表会を行いました。
台風の通過する日で、天候と交通の乱れが心配でしたが、幸い雨もほとんど降らない時間帯で切り抜けることできました。
今回のプログラムとしては、難しいソナタを何曲か取り上げることができてよかったです。
ヴァイオリンを教える立場からすると、テクニックの部分で伝えるべき部分の比率よりも、ピアノとの関係で理解できる音楽構造を教えることが増えるので、効率の悪さから曲によってはお勧めしないのですが、幸いどの生徒さんもよい選択をして、実りあるレッスンの結果が出たことを感謝します。
自分は、久しぶりに訪れたザルツブルクで思うことと新しい発見があったので、最後にモーツァルトのソナタKv301を弾かせていただきました。何か生徒に良い影響があればと願います。
さらなる精進を心がけます。
今回のプログラムは以下の通り。
次回の発表会は、2月後半を予定しています。
これまでのように、次回は室内楽を第一テーマとします。
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1. ジムノペティ 1番 「ゆっくりと苦しみをもって」/ エリック・サティ (1866-1925)
Gymnopédie n.1 “Lent et douloureux” / Erik Satie
2. 学生のためのヴァイオリン協奏曲 2番 / フリードリッヒ・ザイツ (1848-1918)
Schüler-Konzert für Violine und Klavier N.2 / Friedrich Seitz
3. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 / ヘンリー・エックレス (1675-1745)
Sonate für violine und Generalbass g-moll / Henry Eccles
4. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 2番 1,2楽章/ ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)
Sonate für violine und Generalbass N.2 G-moll 1,2 Sätze / Georg Friedrich Händel
5. ガヴォット 歌劇「栄光の殿堂」3幕より / ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)
Gavotte aus Opera ' Le Temple de la Gloire' / Jean Phillipe Rameau
6. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 3番 へ長調 1,4楽章 / ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル
Sonate für violine und Generalbass N.3 F-dur 1,4 Sätze / Georg Friedrich Händel
7. 瞑想曲 歌劇「タイス」 2幕より 間奏曲 / ジュール・マスネ(1842-1912)
Méditation aus Opera “ Thaïs“ Intermezzo / Jules Massenet
〜〜〜〜
8. 協奏曲 11番 ニ短調 協奏曲集「調和の霊感」より RV565 /アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741)
Concerto N.11 d-moll aus L'estro Armonico / Antonio Lucio Vivaldi
9. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 1番 「雨の歌」 ト長調 op.78 より1楽章
/ ヨハネス・ブラームス (1833-1897)
Sonate für Violine und Klavier G-dur 1 Satz / Johannes Brahms
10. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ハ短調 BWV1017より 1,2楽章 / ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)
Sonate für Violine und Klavier (Cembalo) N.4 1,2 Sätze / Johann Sebastian Bach
11. ヴァイオリンと管弦楽の為のアダージョ ホ長調 Kv.261
/ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
Adagio für Violine und Orchester / Wolfgang Amadeus Mozart
12. ヴァイオリンとピアノの為のソナタ Op.36 ニ長調より1楽章 / ガブリエル・ピエルネ(1863-1937)
Sonate pour piano et violon en fa majeur 1er mouvment / Gabriel Pierné
〜〜〜〜
13. ヴァイオリンとピアノの為のソナタ イ長調 より 1,2楽章 / セザール・フランク(1822-1890)
Sonate pour piano et violon en la majeur 1,2 mouvment / César Franck
14. 2声のインヴェンションより 1,4,8,13番 / ヨハン・セバスチャン・バッハ
Zweistimmigen Inventionen BWV772-786 N.1,4,8,13 / Johann Sebastian Bach
15.ヴァイオリンとピアノの為のソナタ ホ短調 Kv.304 / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Sonate für Klavier und Violine e-moll / Wolfgang Amadeus Mozart
16. ヴァイオリンとピアノの為のソナタ ト長調 より 1楽章 / ギヨーム・ルクー (1870-1894)
Sonate pour piano et violon Sol majeur 1er mouvment / Guillaume Lekeu
17. ヴァイオリンとピアノの為のソナタ ト長調 Kv.301 / ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Sonate für Klavier und Violine G-dur / Wolfgang Amadeus Mozart
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Project Solo vol.7
日時:7月15日(日) 18:30 開場 19:00 開演
場所:日本基督教団 巣鴨教会 礼拝堂
JR 大塚駅より徒歩7分 東京メトロ 新大塚駅より 6分
プログラム
エルンスト / 重音奏法のための練習曲 全曲
ヴィエニアウスキ / ヴァイオリンのための新しい手法 op.10 全曲
パガニーニ / 「ゴッド セイヴ ザ キング」による変奏曲
全席自由 予約制
大人 ¥3000 大学生以下 ¥2000
チケットについては、HPの問い合わせフォームか、
私の方へ直接お問い合わせください。
バイオリン教室
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定例の生徒有志による発表会を行いました。
これはレッスン中に各人がパート譜を見たあとで、2回という短いリハーサルを踏んで本番に臨んでもらうという、プロフェッショナルのような体験をしてもらおうという試みです。
今回は弦楽四重奏に絞ってプログラムを組みました。
短い期間で弾けるプログラムという条件と、生徒さんの中には難しい曲をリクエストしてくることもあり演奏する側も用意する自分もなかなか大変なのですが、総じて得るものが多く、ニーズがある限り続けていきたいと思います。
なによりも生徒さんがそれぞれ自分の課題への解決方法を考えていることがよく分かり、安心して演奏に接することができるのがとてもうれしいです。
また今回は、クラリネットのプロの方を交えてクラリネット五重奏も取り上げました。
チェロに友人の原さんを迎えて、ヴィオラは自分が担当しました。
プログラムは以下の通り。
1. Jean Siberius / „Andante Festivo“ für Streichquartett JS.34
ジャン シベリウス / アンダンテ・フェスティーヴォ
2. Franz Schubert / Streichquartett N.1 c-moll D18 1.Andante-Presto vivace
フランツ・シューベルト / 弦楽四重奏 1番 ハ短調 より 1楽章
3. Wolfgang Amadeus Mozart / Serenade „Eine kleine Nachtmusik“ für Streichquartett Kv.525
1.Allegro 3.Menuett
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / セレナード「アイネ クライネ ナハトムジーク」 より 1、3楽章
4. Franz Schubert / Streichquartett N.4 C-dur D46 1.Adagio-Allegro con moto 2.Andante con moto
フランツ・シューベルト / 弦楽四重奏曲 ハ長調 より 1,2楽章
5. Wolfgang Amadeus Mozart / Divertiment für Streichquartett Kv.136 D-dur
1.Allegro 2.Andante 3.Presto
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / 弦楽四重奏の為のディヴェルティメント ニ長調 ニ長調
〜〜〜〜〜
6. Wolfgang Amadeus Mozart / Divertiment für Streichquartett Kv.138 F-dur 1.Allegro
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / 弦楽四重奏の為のディヴェルティメント へ長調 より 1楽章
7. Josef Haydn / Streichquartett N.76 „Quinten“ d-moll Hob.III 76 Op.76-2
1.Allegro 3.Menuett :Presto 4. Allegro ma non troppo
ヨーゼフ・ハイドン / 弦楽四重奏曲 76番 「五度」 ニ短調 より 1,3,4楽章
8. Wolfgang Amadeus Mozart / Duo für Violine und Viola B-dur Kv. 424
1.Adagio-Allegro 2.Andante cantabile
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/ ヴァイオリンとヴィオラの為の二重奏 変ロ長調より 1,2楽章
9. Antonín Dvořák / Streichquartett N.12 F-dur „Amerikanisches Quartett” Op.96 1.Allegro ma non troppo
アントニン・ドヴォルザーク / 弦楽四重奏曲 12番 ヘ長調 「アメリカ」 より 1楽章
〜〜〜〜〜
10. Robert Schumann / Streichquartett N.3 A-dur Op.41-3
1.Andante espressivo-Allegro molto moderato 2.Assai agitato
ロベルト・シューマン / 弦楽四重奏曲 3番 イ長調 より 1、2楽章
11. Josef Haydn?/ Duo für Violine und Violoncello D-dur Hob.VI:D1
1.Poco adagio 2.Allegro 3.Tempo di Menuetto
ヨーゼフ・ハイドン(伝) / ヴァイオリンとチェロの為の二重奏 ニ長調
12. Wolfgang Amadeus Mozart / Quintett für Clarinette, 2 Violinen,Viola und Violoncello Kv.581 A-dur
1.Allegro 2.Largetto
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / クラリネット五重奏曲 イ長調 より 1,2楽章
バイオリン教室
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今年も自分の音楽的な成長と共に、生徒さんに新しいことを伝えていき充実した音楽生活の役に立てていけたらと思います。
この年末はやや心の整理ができたので、年明けの休みに数年ぶりの渋温泉に行き、周辺を歩きつつ身体を休めました。
時間を置いて訪れてみると、変わらない温泉街の雰囲気の中に、時が流れていることに気が付きます。
かつては立派であっただろう旅館が廃墟になっていたり、年を取って跡継ぎがなくこのまま消えていくのだろうなと思われる宿泊先だったり、その対照的に、古い宿の家屋をリノベーションして天井の高いカフェを併設した外国人の入りやすそうなホステルを若い人が始めていたり。
早朝から積もった雪景色を楽しみながら、時間の経過とともに自分も知らないうちに変わっているのだろうな、と考えさせました。
長野市で善光寺に立ち寄りました。
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去年の冬に引き続き、バロックスタイルの演奏で臨みました。
今回はだいぶ音色の変化や、ピッチのコントロール慣れて自身の演奏を楽しむことができました。
譜面外の装飾をいくつか選択肢を考えて、アドリブでその場で流れを考えていくことは、クラシックにはない面白さがありました。
プログラムもかなり独特だったと思いますが、自分なりのテーマを実践することができたのではと思います。
各曲とも弾きこんで試行錯誤するうちに、共通する語法や構成、舞曲のテンポと共に、作った側の異なる性格や主張が少しずつ見えてくることはとても新鮮な作業で、塞ぎ気味だった知的好奇心が少し目を覚ましてくれたかもしれません。
こんな趣味みたいな演奏会に付き合っていただき、とても感謝しております。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
プログラムは以下の通り
L.G.ギユマン
「ヴァイオリンの楽しみ」op.18より カプリース 1,2番
J.P.von ヴェストホフ
6つの無伴奏ヴァイオリンのための組曲 より 2番 A-dur
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 3番 BWV1006 E-dur
〜休憩〜
G.P.テレマン
無伴奏ヴァイオリンのための「12のファンタジー」より 3,4,6番
J.G.ピゼンデル
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ a-moll
-アンコール-
J.P von ヴェストホフ
ヴァイオリンソナタ 3番より ? Imitatione delle Campane
G.P.テレマン
「12のファンタジー」より7番
補足するべきことと、話しておきたいことがあって珍しく多弁になりました。
いただいた花はいつも写真に残しています。
自分のご褒美に翌日は猫カフェです。
ブサネコなのか、美形なのか?
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Project Solo vol.6
12月10日 (日) 17:30開場 18:00 開演
日本基督教団 巣鴨教会
〒170-0005
東京都豊島区南大塚1-13-8
JR大塚駅から徒歩8分
東京メトロ新大塚駅から6分
プログラム予定
J.S.バッハ / 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 3番 BWV1006 E-dur
J.G.ピゼンデル / 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ a-moll
G.Ph.テレマン / 無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジー より 3.4番
その他
予約制 全席自由
大人 3000円 大学生以下 2000円
ご希望の方は、直接ご連絡ください。
jeitee@aol.com
去年に引き続き17〜18世紀の無伴奏プログラムです。
趣旨としては、バッハを軸とした音楽史から外に出てこの時代の豊かな音楽の視野を広げること、いずれ来るであろうその前時代のルネサンス、さらには中世音楽を窺うことで、音楽史観を変える試みと考えています。また、バッハと同時代で知り合いであったヴァイオリ二ストのピゼンデルの作品はバッハの作品(無伴奏ソナタとパルティータ)に影響を与えていると考えられていて、実際その譜面上の書法にも類似点が見られます。その比較も楽しみながらできたらと考えています。
年末のお忙しいところですが、多くの方に聴いていただき、短い時間を楽しんでいただければ幸いです。
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回数を重ねるごとに意欲的に長く難しい曲に取り組むようになってきましたが、それぞれの生徒さんの方法でテクニックを解決したり音楽を作っていました。何よりも場数を踏む経験を重ねて、人に聞いてもらうことを意識できてきている方が増えてきたという印象で、安心して聴くことができました。新たな課題は、暗譜をしてもらうことでしょうか。
次回の発表会は3月11日の室内楽の会になります。
プログラムは以下の通り
1. カンタータ BWV147 より 「主よ人の望みの喜びよ」/ バッハ
2. ヴァイオリンと弦合奏の為のアレグロ / フィオッコ
3. 無伴奏チェロ組曲 3番 BWV1009 より ブーレ/ バッハ
アヴェ マリア / グノー(バッハ)
4. アンダンテ レリジオーソ / トーメ
5. ヴァイオリンソナタ 3番 HWV370 より1.2楽章 / ヘンデル
6. テンポ ディ メヌエット/ クライスラー
7. 愛の挨拶 Op.12 / エルガー
8. ヴァイオリン協奏曲3番 ト長調 Kv216 1楽章 / モーツァルト
9. ヴァイオリンソナタ 2番 HWV368 ト短調 / ヘンデル
11 ヴァイオリン協奏曲5番 イ長調 KV2191楽章 / モーツァルト
12. 3つのヴァイオリンのための二重奏曲/ ショスタコーヴィッチ
13. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 1楽章/ チャイコフスキー
14. ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス へ長調 Op.50/ ベートーヴェン
15. チゴイネルワイゼン op.20 / サラサーテ
講師演奏
「わが心はうつろなりて」による主題と変奏曲 / パガニーニ
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頂上でのご来光の為に、3時ごろ山小屋を出る。すでに渋滞が起きている。
歯がゆいが、同時に人の流れに安心する。
9合目の鳥居が見える。
既に地平線に切れ目ができている。余裕がないので9合目からは省略。
頂上の鳥居。
4時50分に到着。
山の上とは思えない混雑っぷり。
日の出を待ち構える人たちがこんなにいる。しかも広い頂上一帯を考えると何人いるのだろう。
不思議な一体感がある。
河口湖、山中湖が見える。
ご褒美。
犯罪的なほどうまい。
6時過ぎに下山を始める。
みんな一斉に降り始めるので列になる。
ひたすら下り道。ジグザグ道なので長くなるが、足への負担はそれほどでもない。
しかし長い。
日の丸付きの杖を持つ外国人観光客。
まだまだ距離がある。
雷よけのシェルター。下り道は全く山小屋がない。
降りきったところの落石除け通路。
誰も通ってくれない。かわいそうなトンネル。。あ
6合目まで降りてくる。
登り道と合流する。昨日登った山小屋がよく見える。
もういっかい登る?
馬。
やっとここまで降りてきた。
ここから登山口まで若干の登りになる。
そのためこの期に及んで馬車がある。6人乗ると馬がかなり苦しそうの表情。そんなもん乗るな。馬をいじめるな。
ちゃんと馬に給料払え。というか人間が押せ。許せん。
馬のさりげない抵抗。
9時半過ぎに登山口に帰ってきた。
ご褒美に食べたいものを食べる。
また登りたくなってしまった。
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初めて登ったのは、数えてみると12年ぶり。思えばその時の刺激がきっかけに登山をすることが自分の数少ない趣味になった。
もっとも趣味と言えるほど時間を使っていいないかもしれないが。
12年経った富士山の記憶を見直してみて、変わった自分、変わらない自分を振り返って、何を思うのだろうか。
5合目。混んでいる。もっともすべての人が登るわけではない。
11時に歩き始める。
登山口から20分ほどはなだらかな道。
ここから登り坂に取りつく。6合目までは降りてくる登山客とすれ違う。
1時間弱で6合目に至る。
今年は不安定な天気が続く8月だったが、この日は幸運に雨は降らなかった。後半は雲の上まで出て晴れ間ものぞかせた。
7合目付近から岩場になる。同時に山小屋ゾーンが続く。
最初の山小屋、花小屋。
不安感を覚えるミッフィー。
これからどんどん山小屋を超えていく。
日の出館。土地狭いので正面から建物を撮るのが難しい。
12年前の記憶に比べて、新しい小屋が多い。それからゴミが全く落ちていない。これは本当にすごいことだと思う。
みんながんばれ!
彼方に8合目の鳥居が見える。
次第に雲を超えてきた。
先ほどの鳥居に至る。2900m。
3000mを超えると、寒さを実感してくる。100m上がるごとに0.6℃下がるので、単純計算で、18℃体感気温が低い。
高山病を避けるためには、ゆっくり登って体を慣らさないといけないが、身体を動かさないとすぐに危険なほど体が冷える。
15時過ぎ。3200m。12年前に泊まった白雲荘につくが、この日はさらに上の本八合目まで登り、次の日の時間を稼ぐ。
本八合目の鳥居。
完全に雲の上に出る。
がんばれがんばれ!
16時半、この日泊まるトモエ館(3400m)に到着。かなり消耗したと思う。
5時過ぎ、山小屋の食事。
足りないので、持参したもので補う。
雑魚寝状態だったが、疲れの為それなりに寝た。
夜中に星を見ようと外に出たらものすごく寒い。夜通し登ってくる登山客もいて小屋の前で休んでいた。
翌日は2時半起き。
続く。
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7月23日、無事に無伴奏リサイタルを終えることができました。
無伴奏のプログラムは、探せばそれなりにあるのですが、それでも限られたレパートリーになります。
また、それに伴い回を重ねるごとに、ハードルの高いプログラムにならざるを得ませんが、あと何回か、行けるところまで行ってみようかなと思います。
その後は、少し趣を変えたり、レクチャー形式の演奏会もありかなと考えてみたりしています。
今後もよろしくお願いいたします。
今回のプログラムは以下の通り。
N.パガニーニ / 24のカプリース Op.1 全曲
アンコール:プログラムから9番と24番
今回の自分ご褒美は、長いさけるグミ。
Youtubeでしきりに流れたCMに洗脳された。
本番次の日、自転車で走り回って探して1本しか手に入らずへこんでいたら、生徒さんが大量に送ってきた。。
このCM好き。
https://www.youtube.com/watch?v=KQoQsFxrVCM
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7月23日 (日)18:30 開場 19:00 開演 予定
日本基督教団 巣鴨教会
〒1700005
東京都 豊島区南大塚1-13-8
JR 大塚駅から徒歩7〜8分
丸ノ内線 新大塚駅から 6〜7分
プログラム
パガニーニ 24のカプリース Op.1 全曲
全席自由 3000円 大学生以下 2000円
予定制
席数は70〜80くらいを想定しています。
チケットについては以下のアドレスもしくは直接私の方に連絡をお願いします。
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2017年 6月8日(木) 18:30開場 19:00開演
日仏文化協会 汐留ホール ジュディソワ シリーズ
<プログラム>
メンデルスゾーン/ ピアノ三重奏d-moll Op.49
ドビュッシー/ ピアノ三重奏G-dur
他
<出演>
ピアノ ルプランス直子
ヴァイオリン 伴野潤
チェロ 原悠一
全席自由 ¥3000 予約制
希望の方はお手数ですが、以下のページから予約をご入力お願いいたします。
https://www.ccfj.com/hall/jeudisoir/170608.html
<アクセス>
〒105-0021
東京都港区東新橋1-7-2 汐留メディアタワーアネックス1F
汐留ホール:TEL03-6255-4104
《最寄駅から》
●都営地下鉄大江戸線「汐留駅」汐留メディアタワー本館に直結 別館アネックスへ徒歩1分
●新交通ゆりかもめ「汐留駅」 汐留メディアタワー本館に直結 別館アネックスへ徒歩1分
●JR、東京メトロ・都営地下鉄「新橋駅」烏森口汐留方面より徒歩約7分
https://www.ccfj.com/hall/acces.html
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翌朝までひどく曇っていた天気から、一気に晴れた。
小諸市街から、その向こうの八ヶ岳まで見渡せるようになった。
こうなると登りたくなる。スノーシューをレンタルして浅間山方面に歩く。
本来の登山道は全く見えない。
突然目の前が開けて外輪山にたどり着く。
微妙な残雪で、スノーシューを外すか迷うところ。
浅間を拝める高台までやってきた。
さらに外輪の黒斑山方面に誘われるが、この日はここまで。
外輪を下って、窪地を歩くのも気持ちの良い。現在は登れない。
火山の際の簡易避難シェルターが雪に埋もれている。
5時間弱歩いて、無事に峠に戻ってきた。
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4月中旬を過ぎ、長野県の小諸市、懐古園を訪れた。
母親の実家があり、訪れるたびに行っていた。
幼少のころから無意識にも心のどこかで安息の場になっている。
東京と2週間ほど遅れて桜がやってくる。
まだ咲き始めで、それほど人の出足は多くなかった。
石垣フェチにはたまらない。
3〜4分咲きくらい。
城跡の南側に位置する、千曲川を見下ろす見晴台はいつ行っても気持ちの落ち着く場所。
橋の対岸にある動物園は、不幸な事故の為閉鎖中。
誰も悪くない。ライオンさんも悪くない。
小さいころ、ソフトクリームを食べたため、良いお店と刷り込まれた休憩所。
この日も再現してみた。
子の懐古園のある小諸城跡は、実は神社の所有する土地。
懐古園を出て駅前で食事。駅舎を見下ろす。
以前は、重厚な建物だった。
ぼろいけど、ロイヤルホテル。
一度でいいから泊まってみたい!
小さいころからそんな願望があって、今もそそられる。
入口まで行って、その度に心の中に再びしまわれる。
バスに乗って、高峰高原に向かう。この日は天気が崩れてきたのが残念。
続く。
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目黒川、石神井川、横浜など。それ以外に市ヶ谷から九段下は何度か夜の散歩をした。
中目黒から目黒まで歩いた。
喫茶店で順番待ちしようとしたら。おとなしく犬に順を譲って立ち去った。
家の近くの八雲神社。一本だけだが素晴らしい立ち姿。
猫も桜を眺める現代社会。もちろん下僕は椅子の役割。
氷川台から石神井川
御徒町に自転車で行った帰りに、通りかかった播磨坂。
横浜に行った際、港の見える丘公園近くの坂道。
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自分の教室では、現在1年に二回の発表会を行っています。
そのうちの1回は主に室内楽の勉強の場として設けていて、今回がそれに当たります。
今回のプログラムは以下の通り。
自分も多くの曲でトリオソナタのセカンドヴァイオリンと四重奏のヴィオラでサポートしました。
1. Johann Pachelbel / Kanon und Gigue für drei Violinen und Basso continuo
ヨハン・パッヘルベル / 3つのヴァイオリンと通奏低音のための カノンとジーグ
2. Arcangelo Corelli / Triosonate für zwei Violinen und Basso continuo Op.1-1 F-Dur
アルカンジェロ・コレッリ / トリオソナタ 作品1 – 1 ヘ長調
3. Georg Friedrich Händel / Triosonate für zwei Violinen und Basso continuo Op.2-6(7) g-moll 1.2.Sätze
ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル / トリオソナタ 作品2-6 ト短調 より 1.2楽章
4. Arcangelo Corelli / Triosonate für zwei Violinen und Basso continuo Op.1-6 h-moll
アルカンジェロ・コレッリ / トリオソナタ 作品1-6 ロ短調
5. Arcangelo Corelli / Sonate für Violine und Klavier Op.5-12 d-moll “La Folia”
アルカンジェロ・コレッリ / ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品5 – 12 「ラ フォリア」 ニ短調
〜〜〜〜〜
6. Vittorio Monti / Csárdás für Violine und Klavier
ヴィットリーオ・モンティ / ヴァイオリンとピアノの為の チャルダーシュ
7. Wolfgang Amadeus Mozart / Divertimento für 2 Violinen Viola und Violoncello K.137 B-Dur
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / ディヴェルティメント k.137 変ホ長調
8. Wolfgang Amadeus Mozart / Streichquartett Kv.156 G-Dur I. Presto II. Adagio III. Tempo di Menuetto
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / 弦楽四重奏曲 K.156 ト長調
9. Wolfgang Amadeus Mozart / Streichquartett Kv.157 C-Dur I. Allegro II. Andante III. Presto
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / 弦楽四重奏曲 K.157 ハ長調
10. Ludwig von Beethoven / Streichquartett Nr.1 F-dur Op.18-1 I. Allegro con brio
ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 弦楽四重奏曲 Op.18-1 へ長調 より 1楽章
〜〜〜〜〜
11. Händel- Halvorsen / Passacaglia für Violine und cello
ヘンデル- ハルヴォルセン / ヴァイオリンとチェロのための パッサカリア
12. Felix Mendelssohn Bartholdy / Streichquartett Nr.6 f-moll Op.80 I. Allegro vivace assai II.Allegro assai
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ / 弦楽四重奏曲6番 へ短調 Op.80 より 1.2楽章
13. Gabriel Fauré / Trio pour violon,violoncello et Piano en re mineur Op.120 II. Andantino
ガブリエル・フォーレ / ヴァイオリン、チェロとピアノの為のトリオ 2楽章
14. Maurice Ravel / Quatuor à cordes en fa majeur I. Allegro moderato II. Assez vif, très rythmé
モーリス・ラヴェル / 弦楽四重奏曲 ヘ長調 1.2楽章
講師演奏
15. Felix Mendelssohn Bartholdy / Trio für Klavier, Violine und Violoncello d-moll Op.49
II. Andante con molto tranquillo
フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ /
ピアノとヴァイオリンとチェロの為のトリオ ニ短調 Op.49 2楽章
1曲目はパッヘルベル。この曲は毎回誰かに弾いてもらいたい良い素材だと思います。
今回のプログラム前半はバロック時代のトリオソナタ、
中は古典前期、後半は後期古典から近代までの室内楽作品と、バランスがうまく取れました。
モーツァルトはカルテットの要素と同時に、ファーストヴァイオリンは特に歌心を必要とされるでしょう。
ベートーヴェンの二人のヴァイオリン。
ベートーヴェンと付き合うのは根気強さと冷静さが必要ですが、
限られた時間でベートーヴェンの良いエキスを取り込めたようでした。
チェロの彼女は、元バイオリンの生徒です。
チェロに転向してからも参加してくれています。
今回は、ハルヴォルセンのパッサカリアを弾きました。
メンデルスゾーン組。ここから中低音を含め全パートの難易度が上がります。
このお二人は毎回一緒に参加しています。フォーレの難解なピアノトリオでした。
最後のラヴェルは、合わせる時間との勝負でしたが、結果は良い集中力と即興性の伴った演奏でした。
というか、実は一番ヴィオラがおいしい曲だった。。
各人とてもよく弾いていて、自分の仕事に集中できました。
今回が3回目ですが、続けて参加している方はアンサンブル慣れしてきた印象を受けます。
その上で、ソリストとしての弾き方を失わないことは、多くの参加者の課題だと思いました。
こうなってくると、いずれより大きいアンサンブルの場を作ってあげたいなあ。
演奏の場としても、プログラムとしても。
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数年前までは、絵を音楽のヒントにしようとしていた。
ヨーロッパに行くごとに、それが文化の象徴だとと言わんばかりに、美術館に足を運び、日本では長野の東山魁夷美術館に2年間、毎シーズン訪れた。それはそれで、自分の音楽へのプロセスだと思う。
同時に、瞬間を切り取った絵(もちろんそこには無限のイマジネーションとストーリーがあるが)という、音楽の流動性との違いを感じた。
去年イザイに取り組んだ時には、自分の中で第二次香水ブームで、いくつもサンプルを手に入れて、以前は惹かれながらも躊躇していた香水をいくつか試した。
香水と音楽、音で共通していることは、時間の経過で変化を起こすことと、空間によって運ばれることだ。
用語にも、音楽的表現があって面白い。
アコード、トップノート、ボトムなど。
音楽の和音の扱いは、香水が刹那ごとの段差、変化を計算して、キャラクターを作ると同時に、柔軟性や時間の流れを生み出している。
多様な素材は、音色につながるし、立体的な構造は音そのものもそうであるし、音楽の構造を考えるに、とても共感を覚える。
一つずつの音が、もっと自由であって、自発的に流れたり変化を起こしてもいいんだと気が付いたときに、
どれだけ気持ちが救われたことか!
主に、ゲラン、エルメス、その他。中には笑ってしまうようなものにも出くわしたが。
結局、自分が意識したものは、20世紀初めのゲラン。
ヨーロッパの良き時代であって、イザイの生きた時間である。
ツィエンコ先生が、イザイとベルギーについて話すとき、何度も言っていた、当時のベルギーは本当に煌びやかだったんだ、キラキラしていたんだ、と。
結果的に、現在普段使いしているのは、ゲランに落ち着いて、一番にルールブルー(贅沢。。)
時々シャリマーやランスタン。ミツコと夜間飛行は、オードトワレを持っている。
おかしなことだが、すべて女性用、ホモではないです。。
それからオリエンタルが好みなようだ。数年前にサムサラを使っていたが、今考えると恥ずかしい気もする。
系統の違うアンソレンスのパルファムは、付けた瞬間に気持ち悪くなったが、慣れとは恐ろしいもので、だんだん良い香りに思えてきた。
女性の方が好むらしく、生徒さんの中には、すごくいい匂い、という方がいたので、ルームフレグランスとして時々散布している。
なぜルールブルーか。
ルールブルーは1912年の作品。第一次世界大戦前、
緊張を帯びながらも人々が謳歌していた西ヨーロッパのベルエポックを象徴しているのではと考えた。直観で、自分が一番好きになった香り、ということもあるし、意識的に、20世紀始めに存在したい、という願望でもある。
20世紀の前半は、ヴァイオリニストたちの全盛期でもあったから。
香水の事は、全く知識がなかったので、いくつか書籍も読んだ。
特に、左の「世界香水ガイド?」(過去に読んだ?の改訂)は2人の作者のかなり偏った批評集だが、それがまた面白い。
とりあえず、サンプルで手に入るものはことごとく試して、☆の数とともに、気に入らないものは、数行(時には1行)で、さらっと貶している一方、思い入れのあるものは、徹底的に書きたいことを書く。
いずれにしろ、ある意味徹底している。
この本で、自分にとって学んだことは、(偏った)知識と共に、逆説や対比などのレトリックを巧みに使った皮肉。
これは自己批判をすることに、役に立ったと思う。
今年は、どんなことを音楽の素材にしようか。
一つ言えることは、いずれは身の回りのことや人、自分自身に立ち戻って音楽にしていくことが求められて行くのだと思う。
小説家と同じく、結局表現を説得力あるものにして、リアリティを求めるには、
その個人の実体験の範囲でしか、物事を語れない。
そのためには、自分に多くの体験をさせることだ。
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自分のネコ狂いは、すでに知られていること。
今年は忙しく過ごす予感がするので、ネコさんたちとはあまり会えないかもしれない。
関係ないが、最近ライオンに触ってみたいという欲求が止まらない。
噛まれても、ひっかかれてもいいから。
時々行く近所の巡回で出会うネコさんたち。
この二人はとても仲がいい。うらやましい。
去年の10月くらいには近づくと逃げられていたが、
足の間をすり抜けてくるようになった。
立ち去ろうとすると、追いかけてくる。
やめてくれ。。
この方は、5年前にこの辺りに住み始めてからの関係。
一時期は毎日、会いに行っていた。
結構お年でおそらく16〜18歳は超えている。
よく膝の上に乗ってくれる。
神社の前を通る人で、彼女から恩恵を頂いている人は多いと思う。
5年の付き合いの間、次第に白い毛の部分が増えて、シルエットが細くなっていくのがよく分かった。
足元も次第に弱ってきている。
去年の12月に亡くなってお別れのあいさつにいった実家の猫の姿に似てきた。
彼女も、自分が高校の時から存在してくれた方。
今年の春まで持つといいなあ、この神社の桜が咲くまで。
体調の良い日には、外で神社を訪れる人を眺め、近づいて愛情をあたえてくれる。
何年間、こうしてきたのだろうか。
苦しい時、夜中に神社に行ったらちゃんといて、とても救われたこともある。
とても神聖な力を持っている方だと思う。
長い間、たくさんの人を救って来ただろう。
みんな、彼女に感謝しているに違いない。
最後まで、冷たくなるまで、この手を握っていられたらと、思う。
その感覚が、自分の手に残る。
少しでもその力を引き継げることを、切に願う。
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年始に、いつも通りにどこかに出かけるつもりだったのが、体調を崩して家でゆっくりしていました。
行った場所といったら、病み上がりにお正月からしばらくしてフラフラしながら、
明治神宮にいったこと、新宿御苑を散歩したことくらいか。
ちなみに、おみくじは一回で大吉でした。
それからここしばらく、去年のこと、さらにはこれまでの自分のあり方、音楽との関わりを考え始めたらきりがなくなり、
しきりに、ウンウンと悩んでいました。
社会や環境の音楽への需要の変化をここ数年で大きく感じたこと、
一方ある意味で「変わらない」音楽を続けることの、個人としての行き詰まり感。
一人を自負して、音楽を生活を続けることで頑固になってくる、感情や習慣への自覚と焦り。
世の中の流れの中で、音楽のあり方の変化は見えにくいですが、
変わらないという条件内に、変わることが同時に求められていて、
単にその束縛から逃れようと逸脱してもダメ、
でも変わらない成長しないというのはもっとダメで取り残されます。
それは社会の切り口をどうとっても共通していることですが、
音楽をして世の中を渡ることは、間接的に遅れて結果が出てくる分、難しいかじ取りが求められていると思います。
違う話になりますが、この数年、ウィーンを中心としてヨーロッパを歩いていると、
過去の遺産への依存の危機感、新しいものを作ることの難しさを感じました。
このまま行くと100年後ウィーンの価値、もっと言えば遺産そのものが残っていないのではと考えてしまいます。
クラシック音楽をするということは特に、基本的にはもっぱら過去の音楽家の遺産を引っ張り出す行為であって、それを多くの人が何度もひっくり返して粉ねって見ればみるほど、その瞬間ごとに新しく再現し直されると同時に、知らないところで消耗されて、恐ろしいほどの出涸らしになっているのではないかと想像すると、とても怖くなります。
しかも、時間がたつにつれ、その音楽はより過去へと遠ざかります。
音楽を受け取る側も、変わらないものを求めながらも、内面ではその惰性の心地よさを求めるなかに、それに無意識にいらだちに似た感覚をため込み、その人の中で変化が起きた時に、変わらない音楽からに対してお別れをするか、距離を置くでしょう。
いままで自分がしてきた音楽との関わりは、自分の内側へのアプローチであって、かつ、
変わらないための音楽を自分に取り込み続けることで、その吸収を常に新しい自分として認識していました。
その過程が終わり、限界を感じたのが去年で、その意味で去年の特に前半は、自分は動いていなかった時期だったと思います。
長い間、音楽、楽器、仕事として続けることで、次第に心が音楽から離れていました。
去年のイザイ全曲のリサイタルは、今までの変わらない自分の音楽への限界であって、結果として自分を出涸らしへと追い込みました。
それでもその後、ちゃんとヒントはあって、不毛の旅から帰ってすっからかんになった時に、生き方への変化の渇望と共に、バロックの音楽へのアプローチが必然的にやってきました。そしてそれが、使い切ったスタンダードでなく、自分で方法を考え、生みの苦しみと、新しい結果が出たこと。オリジナリティに次第に手ごたえを感じて
12月のリサイタル出来は50パーセント程度でしたが、その不出来の部分が「変わらないこと」に未だ依存していたことに原因があると考えます。変わることを怠った部分で、敢えてそうしていた気もします。
その意味で、今回バッハの音楽は犠牲になってもらいました。違う言い方をすると、今までのバッハとお別れする儀式として必然だったのだと思います。
そこからモダン楽器の演奏スタイルを見直した時に、全く違うアプローチが可能なのかもしれないと気が付いたこと。
今続けている、無伴奏のリサイタルシリーズは、この分野のプログラムの範囲から全部で10回くらいかなと考えています。
まだわかりませんが。
今年は5回目6回目にあたり、ちょうど節目であって、
次回は、パガニーニのカプリーズ全曲をやろうと思っています。
そして演奏技術の新しいアプローチ、さらには自身のキャラクターの確立と魅せ方などが内在してくることを期待しています。
6回目は、古くて新しい、バロックをさらに試みること。前回手を付けたロカテッリやヴェストホーフなどもとても魅力的ですし、まだ手を付けていない何人かのヴァイオリニストたちのプログラムがあるので、そこに楽しみを予感しています。
幸いにも自分の楽器の為の身体は未だ健在で、テクニックに対する負荷に十分に耐えられて、いまだに少しずつ成長している気がします。それはとてもありがたい。
ウンウン内心悩んでいるときに、ある方に言われた言葉が確かこんなニュアンスで、印象に残っています。
「先生は音楽をやめないですよ、やめたらバチが当たります、罰じゃなくてバチです。」
人からの助言を受けることが少ない自分ですが、
私はこれをある意味、神託と思っています。
悩んだ末の今年の抱負として、抽象的ですが、
大きな変化を受け入れること。
それに応えられるように準備すること。力をつけること。自己変革を促すこと。
人の助言を求めること、よく話を聞くこと。
仕事に対して、人に対して、自分の生き方に対して真摯に向き合うこと。
そして、音楽をすること。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
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先週の17日に、無事4回目の無伴奏リサイタルを終えることができました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
今までのバロック以前の曲を演奏する際に感じた中途半端さや居心地の悪さ、疑問を考える為に、
今回はプログラムの年代に合わせたバロック弓(17世紀後半〜18世紀前半)からとガット弦で臨みました。
ピッチはいくつも試しましたが、今回は423〜425Hz前後にしました。
今回のプログラムは以下の通り。
バッハ前後の当時のヴァイオリンニストや作曲家の作品です。
「バッハ」を基準にしつつも、バッハ中心の音楽史感から、バッハを当時の音楽の流れの一部として、もっと言えば主役でなく傍観者としての位置づけにしてみて、見える景色があるのでは、という狙いです。
ロカテッリ / ヴァイオリンの技芸 24 capricci より 1.2番
Pietro Locatelli / L'arte del Violino
ヴェストホーフ / 無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータより1番 a-moll
Johann Paul von Westhoff / 6 Partita del violino solo
タルティーニ / ヴァイオリンソナタ g-moll 「悪魔のトリル」(自作の無伴奏編曲)
Giuseppe Tartini / Violin sonata "Il trillo del Diavolo"
テレマン / 無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジーより2.5番
Georg Philipp Telemann / 12 Fantasie für Violine Solo
J.S.バッハ / 無伴奏ヴァイオリンソナタ2番 a-moll BWV1003
Johann Sebastian Bach / Sonate für Violine Solo N.2 a-moll
アンコール曲
ロカテッリ / ヴァイオリンの技法 24 Capricci より 23番 the Labyrinth
タルティーニ / Pastorale A-Dur より Allegro
頂いた花などです。
ヴァイオリン教室
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Project Solo Vol.4
12月17日 18:30 開場 19:00 開演
日本基督教団 巣鴨教会
〒170-0005 東京都豊島区南大塚1−13−8
http://blog.sugamo-church.com/?cid=2
プログラム
J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 2番 BWV1003 a-moll
G.タルティーニ ヴァイオリンソナタ g-moll 「悪魔のトリル」(無伴奏)
P.A.ロカテッリ 「ヴァイオリンの技芸」Op.3 より 1番、2番
他
全てバロック時代のプログラムです。
全席自由
大人 3000円
学生以下 2000円
チケットはHP上の問い合わせフォームもしくは以下のアドレスへお願いします。
当日、直接のご来場でも可能です。
バイオリン教室
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続き
疲れた足で、カフェバウムへ向かう。
この市庁舎、重要な場所なのに行かなかった。。
1711年開店、ドイツ最古のカフェと伝わる、「カフェ バウム」
しかしここまで来て、ザッハトルテかよ!
中東でたくさん走っている「トヨタ」のピックアップトラックを選んだ気分。
カフェの3階以上は、カフェに関する博物館になっている。
最後に、トーマス教会に戻り名残惜しむ。
結局教会向かいのカフェにも入ってしまった。
これでライプツィヒは終わり
続く
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いつもの悪い癖だが、興味が実はないものでも機会を優先して手出しをした挙句、時間とエネルギーを使って得るものが少ないパターン。業務拡大をして失敗する企業の典型を地で行く私でした。
正直、メンデルスゾーンとシューマンは苦手なタイプの人たちであまり興味がない。
メンデルスゾーンは才能があり過ぎてついていけない、シューマンはなんとなく不器用な印象な理由で。(ごめんなさい)
でもせっかく来たから寄ってみた。
メンデルスゾーンの生涯は短いが、音楽家の中では極めてリア充だ。
ユダヤの裕福な銀行家のもとに生まれ、恵まれた教育が施され、才能が引き出された。唯一本人が挫折を覚えたベルリンでの音楽監督職の辞退は些細なことだ。
指揮者コーナーがあって、フィンガルの洞窟とイタリアの1楽章を振っている。ひそかにやってみたかったがやめておいた。
砂粒ほどの虚栄心など意味がない。
家の広さに対して展示品は実はそれほど多くないが、うまくレイアウトを工夫していた。
中央のサロンでは主に日曜日ごとにコンサートをしているようだ。午前中だったので選択に迷った。
デスマスク、遺髪、告別の記事の載った新聞など。
この人は絵もよく描き、好んで訪れたイタリアやスイスを中心に、仕事の合間に散策をして水彩画を描いていた。
これらは、訪れた景勝地を皿に施したコレクション。
普通の住宅地だ。。
なんだか遠回りをさせられている気がしたが、この辺りにグリーグの住んだ住居跡があったらしい。
そういえば、ホテルで市内の1日乗車券をもらっていたが、結局使わずわざわざ歩いている。
ぶきっちょだ。
通れるはずの通路がふさがっていたので引き返す。
グラッシィ博物館前。どうやらここには世界でも有数の楽器博物館があるらしい。
目の前まできて迷った挙句、通り過ぎたが後でなかなか後悔した。
ウィーンでも古楽器コレクションを見ていたので、まあいいかと思っていたが。やはり選択を間違えたか。
やはりこの人こそぶきっちょだった。。
向こうの十字架のある場所には聖ヨハニス教会があって、この博物館はその墓地の跡地に建てられた。
バッハは1750年にはここに埋葬されたが、空襲により教会が破壊され、取り壊しに伴ってトーマス教会に移された。
さぁ、どんどん行こうねぇ。
このスーパーはネコのCMで覚えている。BGMもいかにもスーパーらしいベース基礎にネコらしさが出ていて絶妙。
少し元気になった。しょせん猫の事しか考えていないニィ。。
Netto Discount Katzen 動画
https://www.youtube.com/watch?v=iNtYHswzFzM
シューマンがライプツィヒでクララ・シューマンと結婚し生活した住居。
創作もシンフォニー1番や流浪の民など意欲的に作品が書かれている。
現在は展示と共に私塾として使われているようだ。
こちらは、スペースの問題なのか情報の整理が不十分なのか、量は多いが展示の順序が混とんとしている。
疲れている中で、読む気をそがれる。
ここでも定期的にコンサートを催しているようで、この日もちょうど6時から予定があり、間もなくそのリハが始まった。
今回は遠慮した。
ピアニストの感覚とは全然違うだろう、弦楽器的にはあまりシューマンはなじみがない作曲家だろうし、今の自分の観点がバロックになっていることもある。果たしていつかシューマニアーナに自分がなることはあるのか。
旧市街の方向に戻る。
会いたくない人に、遭遇した気分でドキッとした。
ワーグナーはライプツィヒ出身で、生家もこの近くのようだ。
歌劇場裏の公園。
この公園で座り込んで、みんな端末に見入っているのは、、もしかしてポケモンGOか?
いくつかパッサージュを通過して、なるべく近道をする。
Mamutの店舗がある。
ニコライ教会まで戻ってきた。
つづく
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隣の建物(建て直されているが)はバッハがカントルとして教え、かつ一角に住んでいた旧トーマス学校。
1902年まで元の建物はあったようですね。
教会の向かいにある建物は、バッハの隣人で友人であった商人のボーゼの住居跡で、現在バッハの博物館になっている。
懐かしい光景。
内部は広くなった印象。
バッハ自身が調べたといわれる、ファイト以来から1750までのバッハ一族の家系図。
2000年に新造されるまでトーマス教会にあった、バッハ・オルガンの座席。
バッハの紋章が残されている唯一の家財のチェスト。JSBの文字でデザインされている。
これ。
あ
当時普及していた楽器群。
バッハが市から与えられた住居。
トーマス学校の建物の1画の1〜3階(厳密には2〜4階か)が充てられていた。
広いようだが、壁と扉を隔てて隣が教室であり寄宿生の生活スペースであったため、騒音で中々作曲に集中できなかったらしい。
逆の区画には校長の住居だった。
本人の肖像。加えて父親や息子たちのものもあった。
旧ヨハニス墓地からトーマス教会内に遺体が移された際に棺から発見された、バッハとアンナ・マグダレーナの遺品。
ベルトのバックルと裁縫の指貫と思われる。
自筆譜たち
1階には、譜面をめぐる研究資料が展示されていた。主に譜面による作品の年代の特定と保存について。
当時、五線譜は自作であった。そのための道具。
紙を漉くための道具。
製造された紙には年代ごとに異なる透かしが入れられていたため、それが使われていた譜面の時期を特定するための一つのヒントとなる。
当時のインクに欠点があったために腐食してしまった個所の音符を推測することも重要な作業。そしてそれを保存する。
自筆譜としてまたはコピーライターそれぞれの筆跡の癖や年代ごとの違いが書かれている。
気の遠くなる作業だ。
亡くなる1750まで27年間の厚さを感じさせる素晴らしい資料と情報だと思う。
教会内にも入ってみる。
祭壇の下にバッハの移された遺体が眠っている。
教会内の展示もなかなか充実しているようだったが、時間があまり取れなかった。
教会を後に先に進む。
すでにもう疲れた。
この辺りに、クララ・ヴィーク(クララ・シューマン)の生家があったらしいが見逃した。
今回下調べ不足で、そんな場所が多々ある。
ライプツィヒ大学の裏に出る。
ライプツィヒ歌劇場。
ゲヴァントハウスまでやってきた。
しかしこの人、仕事にしていたのに全くオケの箱に関心持たないな。。
なぜか素の線路を渡って旧市街の外に。
思いの他歩き難い。
あそこに歩道があった。。
メンデルスゾーンの家までやってきた。
続く
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早朝のライプツィヒ、この日も1日中歩く。
これも記憶を辿る旅、同時にバッハを辿るある意味でクライマックスな日。
赤丸のホテルから、矢印に沿って進む。黒の◇が訪れたまたは通り過ぎたスポット。リング状の道路内が旧市街。
順に、マルクト広場近くのゲーテ像 → 聖ニコライ教会 → 聖トーマス教会および寄宿舎跡とバッハ博物館 → ライプツィヒ大学を経てゲヴァントハウスを過ぎ → 旧市街の外のメンデルスゾーンハウス → 一番遠かったシューマンの家 → 西へ歩いて旧市街へ戻りオペラハウス前 → カフェバウム → 最後にトーマス教会前に戻った。
このルートは市が設定したであろう音楽軌道というルートに大体沿ったもの。
1749年、バッハの晩年のころのライプツィヒの様子。
マルクト広場。左が旧市庁舎。ボケて素通りしたが、子の市庁舎でバッハと市の参事会が散々遣り合ったのだったな。
また、その奥に見える建物にドレスデンのザクセン選帝侯が逗留した際にバッハはこの下で楽団による演奏をしている。
その実はザクセン選帝侯の宮廷音楽家の称号を得て、参事会に対して有利に立つことを暗に欲していた。
地面の印が音楽軌道の方向を示している。城壁外に出てなくなる場所もあったが。
ライプツィヒ大学に在籍していたゲーテ。
ゲーテについては別の機会に考えよう。
広いパッサージュがいくつもある。
パッサージュを抜けるとちょうど、聖ニコライ教会。
ここも17年前に偶然来てオルガンを聴いた記憶がある。
この日は日曜。礼拝の時間だった。
再び、マルクト広場に戻り
バッハの仕事場であったトーマス教会にようやくたどり着いた。
ここもやはり礼拝中、そしてトーマス教会の少年合唱団をしばらく聴けた。
入り口で讃美歌集を渡されたが、今どの曲を歌っているのかわからない。ページを聞いたら、あそこ↓の柱に貼ってある番号が今日のの曲番号だと。
終わって解放された合唱団。
ウィーン少年合唱団が有名だが、こちらも名実ともに評判高く度々来日している。
そして、教会の逆側に回って、
ようやく念願のバッハに出会う。
というより、17年前に一度お会いしていますね。
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7時前、まだ暗いうちにチェックアウト。
ライプツィヒまで各駅停車で1時間強。
エルベ川を渡る際に、ドレスデンの市街が眺められる。
さぁ、どんどん行こうねぇ。
ライプツィヒに到着。一瞬元の場所のドレスデンと錯覚する。伝統的な構造デザインなのでこうなる。
9時前。ホテルに荷物を預けてから歩く。
続く
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ただ夜の散歩がしたかった。
ここに来た理由は、実はそれだけ。
そして、それを手元に残しておきたかった。
夜中の12時くらいまでいつの間にか寝てしまい、気が付くと着替えて外に出ていた。
昼間、このデパートでこの旅唯一自分の買い物をした。とはいっても雨がちだったので、折り畳み傘を買っただけだが。
足元すれすれのアングルが続くのは、低い三脚しか持っていなかったため。
この写真を撮った直後に教会が消灯された。
この場所で2時間芋虫みたいに寝そべって、無駄に写真を撮ってしまった。スナイパーか。
お巡りさんに見つかったら怪しすぎて確実に捕まっただろう。
渡れなかった。目の前の、遠過ぎた橋。
3時過ぎのレジデンス広場には誰もいない。
一人になってようやく、ゆっくりと壁画に対面した。
ヒルトンとマイセン、17年ぶりの再会とお別れ。
そしてこんな旅ともそろそろお別れしないと。
3時間後には、ライプツィヒへの電車に乗っている。
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すでに15:00過ぎて、休憩をとる時間なしにツヴィンガー宮殿に向かう。
せめてこちらの18世紀ごろまでの絵画コレクションは見ておきたい。
宮廷コレクションはこの他に陶磁器と、別館のアルベルティヌムにある彫刻やゴッホ、ゴーギャンなどの近代絵画コレクションなどで一体となっており、かなり見どころが多い。
ここも戦後、復元された場所。
フラウエン教会まで戻る。中には時間的に入れなかった。
空襲で落ちた壁の一部が残されて記念碑となっている。
対岸は今回行けなかった。
疲れて頭が働かないので左の建物を見て、
素で「あんなところに登って、あの人たち危ないなあ」と思ってしまった。
そろそろ帰ろう。
あの教会に入りたい。
入れた。
ミサの時間でオルガンも聴くことができた。
続く
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15世紀からのドレスデン宮の膨大な財宝の蓄積であり、特にオリジナルの「歴史的緑の丸天井」と呼ばれるゾーン(撮影禁止)は、1945年の爆撃を免れてオリジナルの壁や天井を残したレジデンスの1階の宝物室に、当時のままの配置を再現した場所として有意義な場所となっている。
こちらは予約制で事前にとっていた12:30までの時間は、新緑の丸天井のコレクションを見たが、これだけでも広い展示で時間が足りないし、気力を使ってしまう。
「歴史的緑の丸天井」の方はご丁寧にオーディオガイドが細かく、すべてをまじめに聞いて回ると急いでも2時間以上かかる、というか、2時間以上聞いてしまった。
本来、この類の展示はしょせん金ぴかを眺めて「ほう、うーむ」とか「すごいわねえ」と圧倒されて済むものなのだが、これに一点ずつ、所以の解説が加えられるとたちの悪い見世物になる。
時間のある人やピカピカを見たい方はお勧めする。
建物内からの風景が素晴らしい。
思い出すだけでもくたびれた。
ツヴィンガーの方を優先するべきだったか。
さあどんどん次に行こう。
続く。
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ここからの旅は、第一にはバッハを中心とする音楽の旅。中部ドイツを歩いてみたい。
今回訪れたドレスデン、ライプツィヒ、ヴァイマール、エアフルト、アイゼナハは、バッハが生まれて仕事をしたり訪れたりした関連のある町だが、その後も多くの音楽家の足跡を残している。バッハ中心で見るとき、欲を言えばそれ以外の町、両親を亡くし10歳で兄を頼ったオールドルフ、初めてオルガニストとして就職したアルンシュタット、ミュールハウゼン、無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータを始め器楽曲を多く生み出したケーテン、さらにはベルリン、ハンブルク、ブクステフーデの演奏を聴きに400kmを徒歩で歩いたリューベック、渇望する場所は限りないが、時間はわずかしかない。
それにただでさえ、毎回の旅で目が食傷気味に陥っている。これ以上詰め込もうとしても麻痺して記憶に残らないだろう。
いつかゆっくり旅をしてみたい。
同時に、このドレスデンとライプツィヒは過去に訪れたことがある場所でもある。2000年の2月、何も知らなかった愚かな年月、見ているものを見ていないあのころ、何を考えて歩いたのだろうか。何を見て何を見なかったのか。
それを思い出したくて、それを考えたくてここを望んだ。
この旅で、唯一の雨模様。
時間が惜しく、土砂降りの中8時前に歩きだした。
記憶だと旧市街にはそう遠くはないはず。
この先が旧市街ゾーン。ウィーンの構造と共通させて考えたら、大きな道路は元城壁なのでは。
探したら、こんなものが出てきた。
左岸側が旧市街。右側の現在のNeustadtは18世紀当時別の街とされていた。
だいたい赤線の部分が城壁と濠だったのだろう。
雨に薄くさえぎられる、聖十字架教会。
隣にある市庁舎もなんとなく覚えがある。
当時工事中で、展望台がありそこから街を望んだ記憶があるが。
朝早く、または土曜日なので誰もいない。
2000年に訪れた際は、再建中だった聖母教会。
その時泊まったホテルがちょうど教会の正面で、たくさんの瓦礫が並べられて整理され、将来てっぺんに載せられるであろう金色と青色の十字架が地面に展示されていた記憶がある。近くのパン屋で買ったケーキが大味で残念に思ったことも。
以下、何点か引用写真。
1880年ごろの教会。1726〜1743年に完成、以来200年ドレスデンを見守った。
1736年、オルガン製作者のジルバーマンによるオルガンが設置され、バッハが演奏をしている。
1945年2月13日から15日にかけて、空襲とそれに夜火災旋風により町は壊滅的な被害を受ける。死者は推定25,000〜35,000人。
聖母教会は空襲の後、地下に避難していた300人の市民が出るのを待って崩壊した。
正面が崩壊したドーム。
東独時代には瓦礫は野ざらしにされた。
もっとも、いずれ来る再建の為に市民の中に瓦礫に番号を付ける動きもあり、
当局が住民感情に配慮して駐車場にする予定だったこの場所の瓦礫を放置したとも言われる。
やはり爆撃により焼失したゼンパーオーパーはその時代の1977〜1985年に再建されている。
ドイツの統一後、再建計画が1994年から実行され、2004年に外観が完成、内部の再現作業も2005年に終える。ドームの再建の為に、瓦礫のひとつひとつが記録され、過去の写真をもとにコンピュータの計算により、オリジナルの石材がどこにあったのかを特定し、瓦礫の中から使用可能なオリジナルの石材を新たな材料に組み込んだ。
(当時世界最大のパズルと呼ばれた。)
外観の中で色の濃い部分がオリジナルの石材。
教会の再建の活動を追ったドイツ公共放送のドキュメンタリー。ベルリンの壁崩壊の瞬間と共に、
ドイツの歴史的場面を今振り返ることができるのはとてもありがたい。
関わった人の思いが伝わってくる。
https://www.youtube.com/watch?v=Mwwtj5q1Umk&t=2087s
ここに来た目的を半ば果たしてしまった感覚だ。逆に考えれば、それだけしか以前の訪問では得ていない。
マイセン製のの約25000枚のタイルによる君主の行列と呼ばれる壁画。1873年製?
12世紀初めから1873年までの君主を中心に100人近くの人物が書かれている。
壁画のすぐ近くに、マイセンのお店。17年前にも眺めたが、価値を全く分かっていなかったし、今もそうだろう。
全体的に黒ずんだ建物は爆撃を免れたり、オリジナルを修復しているのだろう。
多くは新しいきれいな建物だ。ウィーンも事情は同じで、戦争により60パーセントの建物が被害を受け、シュテファン寺院も火災で屋根の崩壊に見舞われている。
エルベ川を眺めに行く。
土砂降りになって、レンズに水滴が残る。2時間近く外にいてだいぶ身体を冷やした。あとでまた来よう。
橋を渡ると新市街。
以前の訪問時は地理感覚がないのに、雪が降る中を散歩に出て対岸で迷った。
とりあえず歩く昔からの行動パターンが変わっていない。
レジデンスとカトリックの宮廷教会。
ちょうどバッハの時代、F.アウグスト1世がポーランド王に即位するにあたり、宮廷をカトリックに改宗している。
10時前になり、緑の丸天井と呼ばれる宮殿コレクションなどを見に行く。
続く
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ドレスデンへ向かう。
下見をした中央駅から。13:09発 20:45着。
プラハでの待ち時間を含めて8時間弱,450kmの移動。
チェコ共和国を素通りしていく。チェコさんごめんなさい。。
後は乗るだけ。
ÖBBは楽しい。新幹線のように高速ではないが、車両は綺麗で、電源有り、フリーのwi-fiが使える。
当日の購入も可能だが、サイトから予約すれば期間限定の割引席があったり、指定席が選べる。
乗車している列車のタイムテーブルと各車両の見取り図が載っている冊子が備え付けられている。
景色は延々と続く田園風景。眠くなった。
間もなくチェコに入る。困ったことにチェコ語は全く分からないので身構える。
このとき聞き覚えのあった言葉は「ドブジェ(good!)」と「ピーヴォ(ビール!)」だけ。笑
10年ほど前に行ったクロムニジーシュではどうしてたんだろう。
標識から全く分からない。。wi-fiが国境辺りで使えなくなる。
ここからしばらく借りてきた猫のようになる。
プラハに到着。
大きい駅、各ホームと広場の距離が無駄に遠い。
中央の電光掲示板の前に人だかりができている。
観察すると、運行予定電車の到着ホームが表示されていない、正確には出発15分前ほどの電車になってようやく到着番線が表示されている。歩いてみると、各ホームの階段下の電光掲示板は故障のためかすべて表示が消えている。到着早々にカオスな出迎え。50分の乗り換え待ち時間があったので良かった。乗り換え時間のないもう1本後の電車に乗ってきたら危なかった。
以前チェコを訪れた時の印象は「なんとなく不合理な秩序」。訪れるべき国なのだが、今のところ縁がない。
外にも出てみる。
お腹が空いた。買い物をするのも緊張するニィ。。
チェコの通貨のコルナが一体どれくらいの価値なのか、見当がつかず感覚がマヒしたままのお買い物。
コフォラ、てなんだ。コーラかな?
店の前にユーロが使えると表示されていた。念のため買い物の際にユーロが使えるか店員の太ったおばちゃんに尋ねたが、通じたかどうかはわからず。20Euro札を受け取ってから、けだるそうに「チェース ウーロ!」と低くつぶやいてお釣りを渡してくれた。
やた!お金が増えた!と思ったらコルナで返された。
勝手にユーロで返ってくると思い込んでいた。そりゃそうよ。
コルナ、もう使わないだろうに。。
後日ライプツィヒで、コルナ使えないよねとバッハ博物館の売店で聞いたら、
何それ?!見せてみろ、と笑われた。結局日本に持ち帰った。
もうやだニィ。。
ようやく自分の乗る列車の番線が表示されたので、急いでホームに向かう。
みんな急ぐ!
よくみたら、さすがにここは地理的に最低限のドイツ語と英語の併記がされています。
親切にも客車の位置案内があったので、204号車の停まるであろう左端で待っていたら、
逆側から列車が進入してきて右端まで歩く羽目に。裏側から見たからか?
しかも車両が汚い。嫌な予感が。。
車庫から今出してきました、みたいに車内がホッカホカでサウナみたいな蒸し暑さ。
エアコンが付いていない。窓は開かない仕様。この季節でなぜか汗をかいた。
向こうのおばさま方も大笑い。
座席は少し体を動かすだけでキィキィと古さを感じさせる。ただ夜行用なのかとても深く倒れて、寝心地はよさそうだった。
ドレスデンで寝過ごしたらどうしよう。頭上の読書灯にはそもそも電球がついていない。
電源パネルがあってここでエアコンもコントロールするみたい。
出発の2分前くらいにやっと乗務員がやってきて冷房をつけてくれた。
さらば、プラハ。
かばんの底に沈んでいた、ウィーンで買ったよれよれのMannerをかじって心細さをしのぐ。
ドイツに入ればもうだいじょうぶ。。
この線路はひたすらエルベ川に沿って走っていて、明るいうちであれば(そして快適な車両であれば)、きっと美しい車窓を堪能できるのだと思う。なんだか北上川みたい。
ここではないが、ドイツ国境のBad Schandau駅で警官が乗り込んできて、近くにいたアラブ顔の2人連れの取り調べをしていた。
何事もなかった。避けて通れない事実はあるが、当事者はみんな気の毒だ。
警官もアラブ人もとてもかわいそうだ。
ドレスデンに到着する。
ドレスデンが終点の列車は下のホームに停まる。よって引き続きライプツィヒまで走るこの列車は拡張された上のホーム。
ドイツの駅で以前見かけた荷物を引き上げてくれるベルト、懐かしい。未だに使ったことはないが。
なるべく駅に近いホテルを選んだ。5分ほど歩く。
そこから旧市街までは歩いて15分ほど。
明日は雨の予報。
続く
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もう歩き疲れていて記憶が薄いので、ほぼノーコメントで。
ハプスブルクの発展は政略結婚によるものといわれますが、同時にやはり軍事国家としてパワープレイによる領土の拡大、保持による裏付けによって支えられました。王宮のシシーミュージアムや金食器のコレクション、美術史美術館などの膨大なコレクションと並び武器コレクションによりそのエッセンスの凝縮を体感することになります。
自分としては、それぞれ訪れるたびにその情報量に頭がフリーズして「こ、これがていこくの力。。」とぶるぶる震えているのが本音です。考えてみると、クリムトやシーレなどがそれに並んでこれらの文化コレクションに大きく割り込むということは(もちろん宮廷の衰退とも反比例したとしても)、膨大な伝統に対する極めて強い反抗とそれほどの欲求によって生み出された一大シンドロームだったのだとも思います。
つまりは、みんなしゅごい。。!
ここでの武器コレクションは中世から19世紀頭ぐらいの範囲のようです。
別な場所(3区、南駅周辺)に軍事史博物館があり、そこでは大戦までの展示品があります。
確か2年前に訪れていて、一次大戦のきっかけとなったセルビア事件の展示、皇太子の乗っていた車や着用していて貫通跡のある衣服、使われた小型拳銃など、かなり印象深いものがありましたが、日記には載せそびれています。(他にドナウタワーの展望も忘れていた。。)
思い出したので、メモリーが残っていればいずれ載せようと思います。
中世騎士の花形、馬上試合(ジョスト)の装備
装飾されたメイス。
バックルの裏に籠手、武器が仕込まれている。下にはマキビシ。中二心をくすぐられる。
みんな、怖い。。
馬がこっち見てる。。
せめてパンツをはかせてあげたいニィ。。
巨大なボウガン。
片手で引くことはできず、足で踏んだり機械化された装置で巻き上げるまでに強化されている。
そして、それが銃にとってかわられる。
ゲーテ先生が、ウィーンまで来て営業している。
国立歌劇場の前にでっかいうさぎ!
うさぎ!!
そして、夜になって
再びここに。
例の電飾が際立つ。
クラブ・シュテファンか。
ウィーンも変化する。
自分もきっと変わっていく。
ハッピーヌードルは今回食べなかった。
お馴染みのカフェ・ムゼウム
今回唯一の外食。
何も考えず注文したら量が多すぎた。久しぶりで忘れていたが、交渉すれば量と値段は調整できたはず。
すっかり忘れていた。
今回のウィーン滞在は6日間で終わり。
訪れた場所は少ないが、自分の中ではすでに煮詰まっている。それらをいつか整理しないといけない。
思い出しながらの旅。
つづく
ヴァイオリン教室
Jun Tomono VIOLIN SCHULE
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1日で見るには体力的に無理があるが、そのまま今だ訪れていなかった王宮の一画へ。
古楽器博物館。
しかし何度となくウィーンにいながら今まで来ていなかったとは、音楽家にあるまじき。。
ポシェット(ポケット)ヴァイオリンの一例。この形のものは主にダンスのレッスンでの伴奏に好んで使われたよう。
似た形態のもので、ステッキヴァイオリンなどもある。
16世紀〜17世紀にかけての様々なスタイルの過渡期のヴァイオリン族。
右から、バスーンの前身であるカタール、セルパン、(たぶん)オーボエの原型のショーム。
どれも軍楽隊で使われているイメージ。
木製トランペット、クルムホルンなど。左下は胃袋の材質感満載。
膝を溝にあてて弾いたのだろうか。
見慣れない異形の楽器を見ているとだんだん頭がおかしくなりそうになる。
もう勘弁してくださいニィ。。怖いニィ。。
一部、中近東の楽器が展示されている。ヨーロッパの楽器の源流はここから。
右側におそらくドローン弦が張ってあったであろう、ガンバ。
クラヴィコードはチェンバロと並び、現代でも市民権を取り戻しつつある楽器(勝手な自分評価)。
繊細な音色、ディナーミクの変化やヴィブラートがつけられる、夜練習できる。
ハイドンやモーツァルトの鍵盤曲は少なからずこの類の楽器で作曲されている。
18世紀後半に作られた、平均律によって生まれる異名同音などに対応したピアノ。1オクターブに31の鍵盤を配置している。
ハイドンの他にべートーヴェンも弾いたはず、とこの説明には書かれている。
むぅ。コメントに力尽きた。。
小室○哉のような。。
鍵盤楽器奏者のひそかな願望は昔から変わらないようです。
左端にステッキ型ヴァイオリンが写っていた。
シューベルトさん、こんちは。
ジラフピアノ、箱型ピアノ。
19世紀になって、市民層が家庭に楽器を求めるようになる過程で生まれたであろう形。
間取りを節約する点と、楽器を一つの装飾や家具という認識をしている点が特徴。
ある意味、クラシック楽器の発展は頭打ちだ。20世紀に設計、デザインされたピアノ。
蛇足で、当初から酷評を受けたという湾曲弓、いわゆる「バッハ弓」。
バッハの無伴奏ソナタとパルティータをどう弾いたか検証する過程で生まれた実験的な弓。
現在は古楽器を弾く点では否定されているが、現代楽器としては再評価もされている。
なお結果は。。
バッハの弾き方に悩んでいた当時、この弓を使ったゲーラーというヴァイオリニストの録音を聴いて、失礼にも爆笑した記憶がある。
ここでの説明に、誰が考案したかなどと触れていないところに、ある種のやさしさと政治を感じた。
もう体力ゼロの状態で、狩猟、武器コレクションに行ってみる。。
続く
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シュテファン寺院は朝訪れてしまうのがよい。
たしか春から秋は6:30、冬は7:00に早朝のミサが行われていて、洗練されたドイツ語の説教を聴くことができる。
去年はなかった謎の電光掲示板が。。
書いてあることは「慈悲なる年の聖なる門」みたいな意味だが。
そもそも初めてここに来た時は、頑丈な鉄格子の門もなかった。
昼間は加えて観光客対策の複数のガードがつく。
時間が変わって、音大で2時間レッスンを受けた後、
適当に食事がてら中央駅の下見に。
次の日にここから電車に乗るが、今まで使ったことがなかったので。
余談だが、イチローは小学生の時に試合をする球場の下見をしていた。
さらには遠足の場所の下見も行っていた。そんなノリで。
一人でええやん。
はい。
午後は再び散歩、ジュン散歩。なんかパクリ臭が。。
一応用事があって
楽友協会裏のヴァイオリン工房に。
顎当てをいくつか試そうと思い、思い当たるところがここだったので。
安かったので、3つほど購入。味をしめて毎回通いそうな感じです。
許可を得て写真を撮らせていただきました。
その後、またぶらぶらと次の場所に向かう。
リア充なケルントナー通りには縁がないので、避けて歩きます。
細い通りを抜けて、、迷ったか。
そして、ここ。
!?
!!??
ニィゴ。。
ウィーンで唯一のネコカフェに来ました。4年前に日本人の方が苦労して当局から許可を取ってオープンさせたそうです。
日本人の店員の方とも話せました。接客担当は現在5人だそうです。日本のネコカフェ事情をいろいろ聞かれました。
HPとブログがあったはずですが、現在(11月3日)停止中でした。
日本のように時間制ではなく、通常のカフェのようにオーダーするだけです。
おすすめを聞いて頼んだら、食べられないものが出てきました。
顔のあるものや、動物の形の食べ物はかわいそうで食べるのに抵抗があります。
家の冷蔵庫は、2〜3年前にもらったネコのチョコがいくつも保存されています。
偶像禁止令は出したはずなのですが。。ネコのドーナツは泣く泣く食べました。
あとは自分の棺桶まで持ってい行きますよ。鳩サブレは大丈夫でした。
これは、、食べざるを得ない。。
ごめんニィ。。
おきた。。
デブねこニィ。。
リュックに興味を示すネコが大抵1〜2人はいます。そして身体を擦りつけてくるので一時的に豪華なリュックになります。
なでられる恍惚と、うーん男は、、、みたいな絶望感と、アンビバレンスな表情をしています。
なんだ、この天国は!!
天国を後にして、再び世俗歩きです。
ブラームスの葬儀が行われたエヴァンゲリスト教会。隣のルター教会と共に1区の中で希少なプロテスタント教会。
王宮にやってきました。
そういえばアウグスティーナ教会はまだ見ていなかったので入ります。
以上、猫日記でした。
続く。
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U6のヴェーリンガーシュトラーセ、フォルクスオーパーで降りて、フランツヨーゼフ駅方面に向けて歩く。
フォルクスオーパー。
この劇場、線路に近いので下手側のバルコニーが特に上演中、電車の音が入ってくる。それがまた味なのだけれど。
そこから歩いて、シューベルト関係の場所を何か所か巡ります。
Fahrschule、て自動車学校のことか!
シューベルトの2番目の家。すぐ近くの生家が間もなく手狭になり、1801〜1818年までここに住んでいた。
最も建物は全く別物だろう。車の修理工場になっていた。
ここで父親の私設学校の教師助手として働いていたと書いてある。
また「魔王」を含む数多くの不滅の作品が書かれたともある。
先ほどの家から道路を挟んで斜め向かいにある、シューベルトの生家。
2階の一画がシューベルト家の住処。現在は展示がされている。
家族の肖像。12人兄弟姉妹のうち、育ったのは5人。
分厚い眼鏡のおじさんが熱心に説明してくれて、特に長男のイグナーツについてたくさん話していたが、1〜2割程度しか聞き取れず。ごめんニャァ。。
シューベルトの眼鏡。
うーむ。敬愛をこめてこのタイプの眼鏡にしようかしら。
しかしますますモテなくなりそう。。
魔王の手稿コピー
台所跡。この壁は当時のままらしい。
先ほどのおじさんがまた寄ってきて、嬉しそうに「このピアノはシューベルトのものではなく、イグナーツのものなのだけれども、しシューベルトはこれを借りて練習していたんだ」と教えてくれた。
そういえばバッハも、両親が亡くなってから長男のヨハン・クリストフにべったりだった。
しかしどんだけイグナーツ押しなんだ。
最後に、シューベルトが洗礼を受けたリヒテンタール教会に寄る。
向かいの小学校前にある胸像。もう少しきれいにしてやってくれ。
隣の建物にはシューベルト協会と。
なんとなく、不満を覚えながら帰ります。
おなかが空きましたニィ。。
つづく
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おととしの時点で音楽家のいた場所はほぼ歩いているので、その残りをたどる。
U4でケッテンブリュッケンガッセにむかう。
この日は、2か所を歩く。
この地図を見て気が付いたのだが、アウガルテンはまだ行っていなかった。しまった。
このゾーンはすでに歩いているが、確認確認。ネコのパトロールかな。
始めに寄ったシューベルトの最後の家。1828年11月19日にこの家で亡くなった。
ミュージアムになっているが、一昨年に引き続きこの日も休みで入れず。。情報は確認しないと。
引き返して、隣のピルグラムガッセ駅に。
特に必要ないがナッシュマルクトを覗く。
川沿いに地下鉄が通っている。
2日後の11月21日にシューベルトの葬儀が行われた教会。この後、ヴェーリングの旧墓地に運ばれる。
(2014年10月22日の日記を参照)
しばらく、線路沿いを歩く。近くにハイドンの旧墓地があったのをすっかり忘れていた。
川の北側に渡る。
こちらもやはり、ハイドンの葬儀が行われたグムペンドルフ教会。この後すぐ近くのハイドンの家がこの地区の目的地です。
全然関係ないが、右側の「Zielpunkt」(目的地という意味。。)という看板のチェーンスーパー、閉店していた。いつも泊まるホテルの近くにもありお世話になっていたが(商品の種類の数としては不便だった。)、こちらも空っぽになっていたので、やはり破産したのだろうか。
悲しいニィ。。
5分ほど歩いてハイドンの家につく。1797年にロンドンからウィーンに戻り、1809年に亡くなるまでこの家で過ごした。
中はミュージアムになっていて、ロンドンでのハイドンの活動や子の家での生活などについての展示がされている。
ここも以前に訪れたことがある。
ここを再訪した理由があって、この家の一室にブラームスの遺品の一部が展示されていること。
1907年にカールス教会近くにあったブラームスの住んでいた建物が取り壊されてしまい、その家具や持ち物がこのハイドンの家に居候している。
取り壊される前のブラームスの部屋。
だいぶ美化されている肖像画
うーむ。こちらの方が親近感がわく。。
マリアヒルファー通りまででて、ここからU6に乗ってヴェーリンガー通りまで移動する。
ここの東駅すぐ近くのインターシティホテルは確か3年前に泊まったことがある。宿泊期間分の市内の交通フリーパスをくれるので優しいホテルニィ。
続く
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引き続き、歩きです。
○地点から終わりまで
今回初めてで唯一のウィーン遠景です。
一瞬、漢字と見間違えました。
丁寧にいっぱい書いてあって、逆に読みにくい。
後はひたすら直進の道。近辺は貴族の庭園跡なのだろう。
この辺りはNeuwaldeggという地名です。バスと路面電車がありますが、路面電車でゆっくり中心部に戻りました。
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またまた迷いがあったのが、荷物の中に登山の靴や服装などを含めるかどうかだった。
それらがないとトランクのスペースは空き過ぎる。入れるとギリギリになり帰りに苦労する。
結局、家を出る30分前に詰め込んだ。そして後日、その選択に助けられる。
U4でハイリゲンシュタットに向かう。この路線は途中ドナウ運河を沿って走るのでお気に入りになっている。
その後バスでグリンツィングまで乗る。
以下、絵本タイム。
この日は、赤丸ゾーンを歩く。右隣のカーレンベルクは何度も歩いたので今回は行かない。
標高は高くて540mくらい。距離は16kmくらい。前半の日記は丸印のところまで。ルート上の黒点は写真を載せているおおよその場所。
Grinzingからの歩き。朝9時前。近くのスーパーがちょうど開いたので、食料を追加しておく。
裏に入ると、登山道が始まる。犬の散歩や走って下る人と何人かすれ違った。
木が点在しているぶどう棚の上の道は、Kahlenbergからの下り道。
巨大ナメクジさんたちとも、結構長い付き合いになってきた。
一度道路に出る。
Kahlenberg,Leopoldsbergへのバスルート。
思えば何年か前に、何を血迷ったのかバスの時刻が過ぎた夜7時過ぎになって景色を見たくなり、車道をKahlenbergまで歩いて登ったこともあった。下りは先ほどの農道を歩くのが自分の定番になっている。
展望の良いレストラン跡。
休憩所がある。宿泊できるかはわからない。
寝転んでみたいが先を急ぐ。レストランの傍に馬が飼われている。おそらく乗ることができるのだろう。
稜線まで歩いてきた。
この日の最高点のHermannskogel。方言なのか辞書にはないが、Kogelはおそらく小さい山または丘の意味でつけられている。
かつてあったであろう城跡を意識した電波塔が建てられていたが、このデザインは頂けない。
土日は登れるようです。
下ってきた。
降りてきた背中側を振り返ってみる。
バス停のある道路にたどり着く。
初日ということもあり結構疲れがあったので、この辺りで帰るかどうか休憩しながら考えたが、やはり進むことにした。
つづく
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9月より唯一の直行便であったオーストリア航空が事実上日本から撤退したことに、少なからずショックを覚えた。
時間的なことに加えて精神的な距離を改めて感じた。
経済的な理由のベースは極めて政治的である。いずれにしろ、日本がオーストリアに金を落とさなくなった、総数としてウィーンへの関心を持つ日本人が減ったということの表れであろう。
そしてそれは自身のことでもあるかもしれない。
上手く説明できないが、ここを訪れることに次第に迷いを持つようになり、その理由を毎回考えるようになった。
訪れる回数を重ねるごとにその新鮮さは薄れ、行くための理由が欲しくなる。
今回特にそれを悩み、ぎりぎりまで行くかどうかの選択を迫られた。
ノープランで行ってぶらぶらするのも一つの方法だが、今の性格上後で悔やむだろう。
経済的な選択もある。旅の代わりに、もしかしたら新しい楽器や弓などを買う方が有意義かもしれない。他にやりたいこともあるといえばある。
もっとも旅にに行ったとしても以前ほどお金を払って得るものに魅力をそれほど感じなくなってきたので、かなり出費自体が減っているが。
もともと物欲は少ない。
動機が小さいまたは躊躇があるのならば、行くべきではないのでは?
それでもなお、はっきりした動機があるとすれば、ある意味ほぼダークサイドで生きている自分の中にまだかろうじて残されている音楽への良心なのかもしれない。
まだ自分の身体に通していない実在していた音楽があり、それを自分なりの方法で経験しないうちはいわゆるクラシックの音楽を仕事とする人間として未熟だという考えは、あいかわらず変わっていない。この点は頑固だと思う。
時間がたつほど、人は変わり物事は新しくなる。人は今を生きているが、自分は過去へ逆流するための手がかりを探している。
時間がたつほどその距離は広がり、自分を悩ませる。また外から見たら、
例えばウィーンに行っても、本当に自分が見たいものは残されていない。顔を見てみたい人々はもういない。
城壁は取り壊され150年ほど前にはリングに置き換わり、市街の建物も大戦を経て、ほぼ新しいものに置き換わった。
ベートーヴェンもモーツァルトもいないし、彼らが実際に生きた風景もない。
そして、100年後にはその遺産は価値観と共に完全に消える気がする。
知るという作業は、新鮮な喜びであると同時に、失望の穴も少しずつ掘り下げていく。
そしてこれ以上知るためには、生き方を変える必要がある。
その失望に対して、守りに徹して自身の考えを石のように硬直させて生きていくのか、または藻草のような色になり妥協をしていくのか、いっそのこと全てを捨ててしまうのか。
そもそも今行われて伝えられていく「クラシックな」音楽ですら、研究と流行と共に更新されていく。
今年自分のテーマの一つにしているブラームスとシューベルトは、偶然にも悩む作曲家としてどこか共感を覚える。
ブラームスは本来喜びの頂点の音すら悩みにして生き、シューベルトは悩みを天国的な音にして早々に退場しちまった。
無いものを求めて、残された瓦礫を拾うようなことが、主たる目的という矛盾。
併せて、接している割には実は全く知らないバッハの生きていたドイツ中部を辿ってみることを今回のテーマとした。
そしてこれ以降は、この悩みはここでは書かないことにする。
実は、今までウィーンを往復するのに(不可抗力を除き)直行以外の選択をしたことがなかった。結局それが一番良い選択だったので。
今回初めて、ハブ空港を経由して行く。夜に出発するのも初めて。
ドーハで乗り継ぐ。巨大な空港。
以下、同じような写真。
ペルシャ湾上空を通過していく。
おそらくイラクとの国境近いイランを通ってトルコに至る。ホットゾーンをギリギリ避けているのだろう。
すさまじい乾いた景色が延々と続く。
どんな生活をしているのだろうか。
むしろ自分は、ここに行ってみるべきなのかもしれないと思った。
本来は巨大な湖があったのだろうと思われる地形。
トルコから黒海を過ぎて、ブルガリアもしくはルーマニアに差し掛かった景色はやはり穏やかな印象になる。勝手な印象。
国境沿いのドナウ川か。ルーマニアに入って二又に分かれることは去年確認していた。
3000km近くを流れて、間もなく黒海に至る。
去年、リンツからウィーンの自転車旅をした際に、この川を源流のフルトヴァンゲンから自転車で通して走りたいと思ったのは、凄まじく狂った考えなのか。
やはりやってみたいことに変わりないが。
見慣れた景色になってくる。
はるかに上流だが、これもドナウ。
無事についた。
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プログラムは以下の通り。
1. ヴァイオリンとピアノの為のソナチネ D384 ニ長調 1楽章 / シューベルト
2. ヴァイオリンの為のロマンス ト長調 / リーディング
3. 2つのヴァイオリンの為の二重奏 Op.8-1 二長調 / プレイエル
4. 「調和の霊感」より ヴァイオリン協奏曲 イ短調 3楽章 / ヴィヴァルディ
5. パッツィーニの主題による エアヴァリエ Op.89-1 / ダンクラ
6. 愛の悲しみ ウィーン古典舞曲集より / クライスラー
7. チェロの為のコンチェルティーノ1番 ハ長調 Op.7 1楽章 / クレンゲル
〜〜〜
8. パッツィーニの主題による エアヴァリエ Op.89-1 / ダンクラ
9. シチリアーノ と リゴードン / クライスラー
10. ヴァイオリンと弦合奏の為のアレグロ / フィオッコ
11. 2つのヴァイオリンの為の二重奏 Op.44-1 より アレグロ / プレイエル
12. 3つのヴァイオリンと通奏低音の為の カノン と ジーグ / パッヘルベル
〜〜〜
13. ヴァイオリンとピアノの為のソナタ ト短調 / エックレス
14. 「懐かしい土地の思い出」より メロディ Op.42 / チャイコフスキー
15. ヴァイオリン協奏曲 4番 Op.31 4楽章 / ヴュータン
16. ヴァイオリン協奏曲 1番 ト短調 Op.26 1楽章 / ブルッフ
17. ヴァイオリンとピアノの為のソナタ 3番 ハ短調 Op.45 1楽章 / グリーグ
18. カプリース Op.27 No.3 / カロル・リピンスキー
比較的落ち着いたプログラムになりましたが、参加された方はよく練習していました。
ありきたりな話で特に面白くないと思いますが、上達するには少しずつでも楽器に慣れる繰り返しと同時に、
新しい発想を自身で考えていく練習をしていく、これ以外にありません。
自分は最初のシューベルトと最後のリピンスキーを弾きました。
リピンスキー(Lipinski Carol Josef)は19世紀前半ごろのポーランドで活躍していたヴァイオリニストです。
同時代のパガニーニほどは現在名前は知られていませんでしたが、主にドイツ語圏の東側で活躍していたようです。パガニーニとは友達だったようで彼が演奏旅行にワルシャワに訪れた際には共演(競演)をして新聞の両者の評価を二分したようです。主にヴァイオリンの為の協奏曲や今回のカプリースなどを残しています。
3年ほど前にウィーンを訪れた際に、リピンスキーの名前を初めて聞き、カプリースの譜面をコピーさせてもらいました。
パガニーニ以外で19世紀の無伴奏のプログラムとして貴重な存在です。
本で譜面は手に入らないようです。演奏する人もまた演奏に接する機会も稀有でしょう。
こういった曲はいくらでもありますし、今後も発掘していきたいです。
自分への褒美はネコカフェです。
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1〜3曲程度だったら、難易度に応じて10日前〜2週間前から。
フル出演の自主リサイタルなどは5〜6週間前を目安。初見のプログラムは1週間プラス。
1日の練習時間はそれほど多くない。長くても2〜3時間の範囲で。
弾きすぎて気持ち的に息切れすることがある。本番で一番良い状態を作れるように焦って練習を増やさない。
練習期間を3期に分ける。
例えば前回のイザイは6週間前からの練習期間。もちろん初見ではないのである程度身体に入っていることが前提。
第一期間(2〜3週間)は、暗譜とテクニックの漏れやムラをなくす期間。
練習時間を10分から15分にコマ分けして、その時間内で1曲のある個所を分解して練習する。
今回のイザイは楽章単位にすると、15曲になる。
1曲につき、基本は1日1コマ。一日12〜15コマで3時間ほどでおさめる。
練習した個所を記録して、毎日新しい場所を練習する。当然全部は練習しない。ある楽章を弾かない日があっても気にしない。
やっていない分は次の日に回るので。
こうして曲を作るためのパーツを少しずつ各局同時進行で積んでいく。楽章ごとに長さの違いや難易度のムラはあるので、調整はする。
曲を通して弾くことは絶対しない。記憶が希薄な練習になり、完全に頭に入っていない段階では無駄に過ぎない。
少なくとも効率は悪い。
大体14〜20日これをやって、5〜10回は全曲全パーツに目を通すことになる。
第二期間の2週間ほどは通す練習を中心にする。
第一期間に各パーツを暗譜していることを前提として(もちろん完全ではない)1日にまず一回、全曲を暗譜で通す。
譜面をド忘れしても、テクニックが追い付かなくても、傷を残してとにかく最後まで通す。
同時にその際、本番を意識して立ち姿や顔に力が入っていないかチェックするために必ず全身鏡を見ながら通す。
イザイを、休憩挟まずぶっ通しで弾くと約65〜70分。体力と集中力のペースも覚えていく。
通し練習でうまくいかなかった個所は、傷として記憶に残る。
その日の残った時間(90〜100分)で、うまくいかなかった場所を第一期間のパーツ練習で修理しなおす。もちろんパーツを問題ではなくその曲自体のテンポ設定を問題であることもある。
ただ、やはりその日にすべてを解決することはないので、気にせず次の日に持ち越す。次の日の通し練習にどうしても弊害を感じる個所があれば、通す前に15〜20分その場所だけ確認してから、通し練習をする。
1週間ほどすれば、間違えや暗譜忘れは減ってくるので、録音を撮り始める。
残りの第三期間(残り10日)は、全体のバランス、各曲のテンポの設定に矛盾がないかなど演奏全体を1とした感覚で、通し練習の見方を変える。もちろんこの段階でも何か所か、テクニック的に?な部分はあるので詰める。
この段階になると暗譜がこなれた分、かえって曖昧な部分がちらほら出てくるので、改めて譜面を眺める時間を増やす。
録音も聞き直してテンポやテクニックのムラを修正する。
また、全体を眺めることで、全然違う発想の可能性を探す。3日前、2日前に、やっぱりこっちの解釈の方がええ!と気付く時もある。その時は惜しみなく変える。
根本的に記憶は1日前や、直前のものはいざというときあてにならないと思う。
ギリギリでも2日前までの練習した感覚で勝負する。
1日前はあまり練習しない。思いついた場所や楽章だけ、気の赴くままに弾いてみる。全然違う曲を弾くこともする。
当日は早いうちに弾いて、後は頬っておく。
3時間前に会場で通して、万が一何かあったら少しだけ悪あがきをして、後はほおっておく。記憶を信頼する。
本番直前は、好きなものを食べて寝る。
練習の段階でうまく運べているのであれば、何をやってもうまくいく。ストレッチやら呼吸云々は気休め。
結論
少しずつ練習する。一歩ずつ進む。山登りと同じ。
直前の詰め込み練習は避ける。
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先日、無事に無伴奏リサイタルを終えることができました。
ご来場いただいた方々、この場を提供して下さった教会を含め関係者の方にはとても感謝しています。
それから、イザイ。一番感謝するべき方なのだと思います。
音楽でやっていくことを自覚して以来、一人で練習していく過程で、スケールと数多くの練習曲、それから無伴奏曲は、コンチェルトやソナタよりも、自分にとってははるかに接する時間の長い優れた先生たちでした。
その中でイザイは自分のアイデンティティの一つとして心の支えで有り続けました。
学生のころから苦労させられつつ、弾けない弾けないと思いながら毎年1〜2曲、少しづつ温めてきたような気がします。
伝統的な演奏に近づけたかどうかはわかりませんが、今までの多くの教えを踏まえて、自分なりの構築方法はそれなりに体現できたのではないかと思います。
今回の良かったところ、また傷をつけたところをふまえながら、
自分の貴重なレパートリーとして、今後も弾いて批評を受ける機会を作っていこうと考えます。
今回も多くの頂き物。ありがとうございました。
本番を終えてぼんやり考えて過ごしている中、3日後くらいに次回予定のソロプロジェクトの候補曲の譜面が届いた。
バッハとの組み合わせとして同時代の組み合わせを探した結果、はるばる地球の裏側から。茶色い分厚い封筒の匂いが好き。
そういえば1ヵ月前に注文したのだった。うむ、いいペース。しかし果たしてこの子たちを弾けるのか。。
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1回 | 2回 | 3回 | 4回 | |
初心者 | ¥3,000 | ¥6,000 | ¥9,000 | ¥12,000 |
中級者 | ¥4,000 | ¥8,000 | ¥12,000 | ¥16,000 |
上級者 | ¥5,000 | ¥10,000 | ¥15,000 | ¥20,000 |
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | |
初心者 | ¥4,000 | ¥8,000 | ¥11,000 | ¥14,000 |
中級者 | ¥5,000 | ¥10,000 | ¥14,000 | ¥18,000 |
上級者 | ¥6,000 | ¥11,000 | ¥15,000 | ¥19,000 |