年が終わる、時が流れる

  • 2012.12.30 Sunday
  • 02:13
JUGEMテーマ:日記
 
昨夜は今年最後の演奏会が終わって、今日は今年最後の生徒をみた。
後は静かな時間が過ぎている。

昨日は演奏会として、また「第九」の演奏会としても、会場の空気に心地の良い張り詰めた空気を感じ取ることができた。よい年の終わりだ。
何人かの知人も来てくれて、喜んでくれたようだ。

良い生徒との出会いにも恵まれ、自分の音楽は新しいレパートリーと材料を増やすことができた。

こうした収穫と引き換えに、一抹の不安と共に気がついたこと。


不安の方は、ある瞬間に自分自身の秒針が動かなくなってしまうのではないかという恐れ。
そうなった時、もう自分の意識は流されて彼方に流されてしまうのではないか。

絶え間なく流れる時間のエネルギーを体感しつつうまく乗って、時にはそれに逆らっている時、人は「生きている」と意識する。それができるテクニックと自身のエネルギーを必要とする。

それが完全に絶たれてしまったときどうなるだろうか。


気がついたことの方は、演奏する、または曲を自分のものにする際、自分の中の何かを消費する、引き換えにしていること。

大雑把に言えば、それは自分の持っている「言葉」や「ストーリー」みたいなものだろうか。

もちろん記憶から消える類のものではない。
ただ、音楽を言葉やストーリーに置き換えて、確信的なものに変化したとき、その言葉とストーリーはその音楽にのみ真実として生きるようになる。
もし同じものを同じ手順で違う音楽に載せたところで、真実というひとつの席は埋まってしまっている。
少なくとも同じ言葉を使うのなら、全く違う感情やストーリーでもって再構築することで可能なのだと思う。
でなければ、ただの音並べのゲームを繰り返すだけになってしまう。

こんなことを今更になって気がついた。


なので、新しい年の抱負は、新しい言葉を探すこと、それを密かに蓄え磨くこと、
同じく魅力的なストーリーに出会い、自身のものとすること。


ヴァイオリン教室
Jun Tomono VIOLIN SCHULE



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