2月の発表会 報告

  • 2016.02.16 Tuesday
  • 12:29
14日の午後、生徒による演奏会を催しました。
昨年からの試みですが、夏のソロの会に対して、冬は室内楽の会です。


低音を支えてくれるチェロ奏者のゲストは昨年に引き続き原先生です。安定した演奏と美音で、演奏に良い影響を与えてくれます。
9曲を担当していただき、2回のリハーサルでも積極的にアドヴァイスを提供してくれました。
私は主にヴィオラパートとハイドン2曲などのヴァイオリンの12曲を担当しました。
この会のコンセプトは一緒に音楽を作ることです。楽器そのもののテクニックもそうですし、プロとしてリハをする際のプロセスや考え方を体験してもらうことを念頭に置いています。ソロを除いて、我々もできるだけ一緒に演奏します。

曲の範囲は古典派から後期ロマン派のプログラムです。昨年に比べ少し時代を進みました。
参加者も前回を踏襲している方が多く、演奏の経験としてもそれぞれの積み重ねを感じさせてくれました。
また今回はヴァイオリンの生徒に加えビオラ2人、チェロの2人の参加者に恵まれて編成のヴァリエーションを持たせることができました。


プログラムは以下の通り。

1. Ignaz Pleyel / Streichquartett C-Dur  I.Allegro   II. Menuett

 イグナーツ・プレイエル / 弦楽四重奏曲 ハ長調 より アレグロ - メヌエット 

 

2. Franz Joseph Haydn / Streichquartett Op.1-1 B-Dur I. Presto II. Menuetto - Trio V. Finale. Presto

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン / 弦楽四重奏曲 作品1 - 1 変ロ長調 より 1.2.5楽章

 

3. Ludwig van Beethoven / Streichtrio Nr.1 Op.3 Es- Dur  I.Allegro con brio

 ルートヴィヒ・ヴァン・べートーヴェン / 弦楽三重奏曲 1番 作品3 変ホ長調 より 1楽章

 

4. Franz Joseph Haydn / Streichquartett Op.1-4 G-dur I. Presto II. Minuet III. Adagio ma non tanto

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン / 弦楽四重奏曲 作品1 – 4 ト長調 より 1.2.3 楽章

 

5. Johann Sebastian Bach / Suite fur Violoncello solo Nr.1 BWV1007 Präludium

 ヨハン・セバスチャン・バッハ / 無伴奏チェロ組曲1番 より プレリュード

 

6. Wolfgang Amadeus Mozart / Streichquartett Kv.156 G-Dur I. Presto II. Adagio III. Tempo di Menuetto

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / 弦楽四重奏曲 K.156  ト長調 

 

7. Franz Joseph Haydn / Streichquartett Op.2–4 F-Dur I. Presto II. Menuet Allegretto V. Finale. Allegro

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン / 弦楽四重奏曲 作品2-4 ヘ長調 より 1.2.5楽章

 

8. Wolfgang Amadeus Mozart / Serenade Nr.13 für Streicher K.525 G-Dur “Eine kleine Nachtmusik”

  I. Allegro II. Romanze: Andante III. Menuetto:Allegretto

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト /

  弦楽の為のセレナーデ K.525 ト長調 「アイネクライネナハトムジーク」 より 1.2.3楽章

 

9.Franz Schubert / Streichquartett Nr.13 D804 a-moll “Rosamunde” I. Allegro ma non troppo

 フランツ・シューベルト / 弦楽四重奏曲 13番 D804 イ短調 「ロザムンデ」 より 1楽章


 

10. Johann Sebastian Bach / Konzert für Violine,Streicher und Continuo E-dur BWV1042 I. Allegro

  ヨハン・セバスチャン・バッハ / ヴァイオリンと弦楽と通奏低音の為の協奏曲 ホ長調 より 1楽章

 

11. Franz Schubert / Streichquartett Nr.7 D-Dur D94 I. Allegro

 フランツ・シューベルト / 弦楽四重奏曲7番 D94 二長調 より 1楽章

 

12. Alexandre Borodin / Streichquartett Nr.2 D-Dur I. Allegro moderato

  アレクサンドル・ボロディン / 弦楽四重奏曲2番 二長調 より 1楽章 

 

13. Antonín Dvořák / Terzetto für 2 Violinen und Viola C-Dur Op.74

I.Introduzione: Allegro ma non troppo II. Larghetto  III.Scherzo Vivace—Trio Poco meno mosso

IV.Tema con variazioni Poco Adagio—Molto Allegro—Moderato (quasi Recit.)

Moderato e risoluto—Molto Allegro

 アントニン・ドヴォルザーク / 2台のヴァイオリンとヴィオラの為の三重奏曲 Op.74 ハ長調

 

14.Felix Mendelssohn Bartholdy / Trio für Klavier, Violine und Violoncello Nr.1 d-moll Op.49  I. Molto Allegro agitato

 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ /

     ピアノとヴァイオリンとチェロの為のトリオ 1番 ニ短調 Op.49 より 1楽章 



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ベートーヴェンのトリオ組。この二人はそれぞれソロでバッハを聴かせてくれました。
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都合によりハイドンの3曲のうち、2曲のヴァイオリンを弾きました。
オケではセカンドヴァイオリンの期間が長かったためか、内声向きにできています。
旋律は旋律なりのテクニックが必要ですが、ヴィオラも含めて内声はそれを理解したうえで、実際に和声進行をより理解して、実際に操作していくことが必要です。メロディと内声のうち、(音楽的に)弾ける人をどちらに優先的に充てるべきか。
旋律にいくら存在感があっても、内声がスカスカだったり役割を理解せず弾くだけになれば、音楽全体を危険に陥らせるでしょう。
その逆では、ファーストヴァイオリンは旋律の操作に苦労しますが、音楽の土台は継続し、被害はより少ないでしょう。 
従ってはじめて室内楽やオケに手をつける人は、ファーストヴァイオリンを弾いてもらう方がよいでしょう。もちろん最終的にはファーストヴァイオリンが優れた音楽性をもって、全体を統括することが理想です。
その意味でこの組はオケや室内楽に慣れている方たちでした。
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それぞれシューベルトのD804とD94のグループ。
今回この2曲に接して、シューベルトの音楽の素晴らしさを改めて確認できました。
ロザムンデのより劇的な音楽にも惹かれますし、D94の純音楽的な構成、シューベルトの繊細な歌と、その後の時代のメンデルスゾーンやシューマンの前期ロマン派の匂いを感じさせる構成はとても魅力的です。
今年は自分のリサイタルでもどこかでシューベルトの曲を入れようと考えています。
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ボロディンのグループのお二人は北九州出身。特にチェロの方は夏に引き続き、はるばる九州から飛んできての参加です。
ありがとうございます。時間が限られていましたが、この組は音楽を作る能力があり、それぞれアンテナを張って自分たちの理想的な音楽に運んでくれました。
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ドヴォルザークの三重奏は、自分が学生の時から好きな曲です。
発表会の企画に際し、生徒の技術の状況にふさわしいだろう様々な難易度の曲を20曲くらい提案するのですが、この曲は完全に自分のやりたい曲です。かといって、すっきりとした編成ながら内容は四重奏と同じくらい充実していて、ドヴォルザークのシンフォニーやオペラの要素も刻まれています。演奏技術もそれなりに難しい。さりげなく情報操作しましたが、私のわがままで全曲を弾かせてもらいました。お付き合いいただいた二人にはよく弾いて頂き、本当に感謝しています。
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最後に毎回ピアノで参加して頂いているYさんが、音楽的にも一貫した流れで縦横無尽のメンデルスゾーンのヴィルトーゾを聴かせてしてくれました。ありがとうございます。
メンデルスゾーンのピアノトリオはYさんが弾きたい曲のリクエストということに甘え、最後に講師演奏も兼ねてチェロの原さんと自分が弾かせていただきました。
自分の人をなかなか認めない性格の問題からか、なかなかアンサンブルをする機会を持たない中、バランスの取れた奏者として彼との出会いはとても貴重です。
今年は、今までのリサイタルに加えて、彼を含めた室内楽の機会を作れたらと考えています。
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次回の発表会は7月31日を予定しています。


ヴァイオリン教室
Jun Tomono VIOLIN SCHULE
http://jt-violin.com/index.html


 
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